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愛知からコミケに「チャリで来た」 ママチャリで箱根を越え往復700キロ走破のコスプレイヤーに話を聞いた(3/3 ページ)

行って帰ってきたら肌は真っ黒に。

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コミケ開催、そして到着へ

 そしてC92開催初日である、4日目の朝を迎えます。1日目から参加したかったため、おこ気味での進行となりました。



 途中で道を間違え江ノ島方面へ向かってしまったり、ゲーセンに寄って音ゲーをやったりしながら進んでいると、またも差し入れが。今回は、アミノバイタル2つです。その後もさまざまな差し入れをもらい、だんだんと荷物の重量が上がっていきます。行き帰り含め最終的にどの程度差し入れをもらったのか聞いてみたところ、「ウィダー6〜7本、ドリンク10本、菓子パン1つくらいだと思います」とのことでした。



 そして、いよいよラストスパート。横浜駅を超え、多摩川を横目に進み、15時前にとうとう東京へ到着。やったー!




コミケ ママチャリ 愛知 名古屋 おめでとうございます!

 なお、コミケ会場へは自転車で入れないため、一度友人宅に自転車を止め、会場へは電車で向かったとのこと。アップロードされた東京ビッグサイトの写真には、例のフォントで「チャリで来た」と書かれていました。




コミケ ママチャリ 愛知 名古屋 味わいのある1枚

 道中でもかなりの支援物資があったことから、会場でもさまざまな反応があったはず、現地での様子はどうだったのかという質問には、「コミケ会場ではツイートを見てくれていた方からお声を掛けていただくことが多数ありました。サークルに顔出す度に拍手とか頂いたりしてました」という回答。いやぁ、本当にすごい。



天下の険はママチャリで2度超えられる

 そして、コミケ終了。Twitterも何もフォローしてない前の会社の上司にママチャリで東京来たことがバレているという想定外の事態に見舞われながらも、第2ラウンドが始まります。そう、このママチャリコミケは、まだ折り返し地点。ここからチャリ帰宅が始まります。






コミケ ママチャリ 愛知 名古屋 怖い

 帰り道にも箱根超えを選択し、2度目の戦いへ。13時30分〜16時まで、およそ2時間30分かけて帰りも無事に箱根を登りきりました。すごい根性です。帰りの1日目は、箱根を越えて進んだところで終了。




コミケ ママチャリ 愛知 名古屋 第2ラウンド



 2日目は、夜中の2時から進行を開始。早朝の6時には静岡駅を越え、さわやかを超え、すさまじいハイペースで進んで行き、フォロワーから「ランナーズハイになっているのでは」と心配する声も。確かに、ママチャリとは思えぬハイペースです。





 そして17時には、愛知県入りを達成。は、速い……! さすがに家までは到達できず、3日目に持ち越し。



完結!

 迎えた帰りの3日目は、朝の7時前から進行を開始、そのまま一気に進み、10時には家に到着! お疲れさまでしたぁぁ! 行きは77時間。帰りは50時間での到着でフィニッシュ。




コミケ ママチャリ 愛知 名古屋 完結!





 まさに「すごい」の一言としか言いようのない“チャリコミケ”。その他にも気になったことを聞いてみました。

―― 今回一番大変だったのはどのエリアでしたか

べしさん: 一番大変だったのは箱根と言いたいところなんですが、静岡半ば辺り、島田とか掛川辺りですね。迷子になった上にルート修正するために無駄に山を登って炎天下の下走るのは大変でした

―― 友人宅到着後と帰宅後、それぞれ筋肉痛にはなりましたか

べしさん: 東京に着いた瞬間はかなり筋肉痛になっていました。ただ、帰りについては漕ぎ慣れたためか分かりませんが、筋肉痛はほぼ無かったですね。

―― 水分は往復で合計何リットルぐらい摂りましたか

べしさん: 行きは時間も掛かって自転車もあまり漕ぎ慣れていなかったのもあり、1日4リットル×4くらいで、15〜16リットルくらいは飲んだと思います。帰りはあまり時間を掛けて無かったのと比較的涼しかったのもあり、3リットルくらいで済んで、合計20リットルくらいは飲んでたんじゃないかなぁという感じです。

―― 出発前と後でフォロワー数は何人から何人になりましたか

べしさん: 出発前2100人くらい→1万2000超ですね。東京に入る前日に1日で6000人くらい増えました。

―― 出発前後で家族から何か言われましたか

べしさん: 「ばかじゃないの?」とか「肌黒っ!」って言われたくらいですね。両親がネットを使えないので、騒ぎになってることは知らないみたいです。

―― 次回以降同じような挑戦をする人がいたとしたらどのようなアドバイスを送りますか

べしさん: 時間は掛かっても誰でも挑戦し達成できるようなことだと思うので、ぜひぜひ頑張ってほしいです。

 コミケの裏で行われていた、すごい挑戦の一部始終でした。もし次回のコミケで挑戦したいという方がいたら、服装や靴の選択にご注意ください。また、箱根の山道も危険なので、交通安全にも十分ご注意を。

画像提供:べしさん

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