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お好み焼きは、千利休の茶菓子から生まれた
解説
お好み焼きのルーツといわれているのは、歴史の教科書でもおなじみの茶人、千利休。もちろん、客の前でジュージュー焼いて、茶室内には抹茶とこげたソースのおいしそうな香りが充満していた……というわけではありません。利休が茶会で振る舞っていたのは、水で溶いた小麦粉を薄く焼いた生地に、みそなどを塗った「麩(ふ)の焼き」という茶菓子。ここから時代をへて具材や作り方が変わったものが、お好み焼きだとされています。
お菓子から主食へと食べ方が変化した大きなきっかけは、戦後の食糧不足。当時の駄菓子屋には、小麦粉の生地にソースをかけて食べる「一銭洋食」というメニューがありましたが、空腹を満たすために、その生地にかさ増し用のキャベツを混ぜたものが作られるようになりました。また、ボリュームアップのために中華麺を入れる地域も存在。ここから「一銭“洋食”から発展した“広島”独自の食べ物で、中には“中華”麺」という、よく考えると不思議なメニュー「広島風お好み焼き」が成立したとか。
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