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餅をのどに詰まらせての窒息など、年末年始に発生しがちな事故について、消費者庁が注意を呼びかけています。
資料によると、餅が原因で救急された人数は、ここ5年間の東京消防庁管内で542人。うち35人が初診時点で死亡しているといいます。搬送された人のうち約9割は65歳以上の高齢者。そしゃくする力や飲み込む力が低下しているため、事故が起こりやすいのだそうです。
これを踏まえ、同庁は餅を小さく切って食べやすい大きさにする、しっかりとかむなどアドバイス。冬場は餅が冷えて固くなりやすく、起きたばかりでは口もスムーズに動かないため、食前に会話をして準備運動したり、スープなどでのどをうるおしたりしてから食べるのも大事だとしています。
また、高齢者が餅を食べる際は、周囲の人が注意を払って見守るよう指導。万が一事故が起きてしまったときはすみやかに119番へ通報し、ヘソの上あたりを圧迫する「腹部突き上げ法」や、肩甲骨の中間あたりをたたく「背部叩打法」といった応急手当をするよう説明しています。
年末は大掃除のときも、高所や天井など不慣れな場所を掃除する際に思わぬ事故が起こることが多いそうです。また、暖房器具によるやけどの事故も増える時期。消費者庁は、子どもは見慣れない製品を見ると触りたがるものなので、帰省先などを訪れた際は、ストーブの位置や高さなどを見て危険性を認識しておくよう注意しています。
(沓澤真二)
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