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「マジで死にそう」「誰か助けて」 たとえ“流せるタイプ”でも猫砂をトイレに流すのは危険? メーカーに注意点を聞いた(2/2 ページ)

「トイレに猫砂」で大惨事になってしまった人のツイートが話題に。猫砂はトイレに流しちゃダメ?

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東京都下水道局とメーカーの見解は

 まず、東京都下水道局によると、そもそもペットのふん尿は産業廃棄物扱いであり、特に下水道法で規制があるわけではないものの、「当然流してはいけないもの」という認識のこと(※)。また猫砂(流せる猫砂も含む)についても、下水道は本来、汚水やふん尿、生活排水などを想定しているため、それ意外のものは基本的に流さないでほしいとのことでした。ただ、上記はあくまで東京都の場合で、正しい処理方法は自治体によっても変わってくるので注意が必要です。


 また“流せる猫砂”を実際に販売しているメーカーからは、以下のような回答をもらうことができました。


トイレ 猫砂 Amazon.co.jpで販売されている“流せる猫砂”

―― 「流せる猫砂」はトイレに流しても大丈夫なのでしょうか。

 製品に記載している、以下のご使用後の廃棄法の注意表示に従って使用していただくよう、お願いをしております。

ご使用後の廃棄法

  • フン尿で固まった部分だけを流してください。水洗トイレに流す量は、1回につき固まり1個(直径約5センチ程度)にしてください。一度に多量に流すことは、絶対に避けてください。排水管を詰まらせる恐れがあります。

  • 2個以上の固まりを流す場合は、必ず数回に分けて、1回ごとに水だけを流し、時間をおいてから処理してください。

  • 水洗トイレに流す際、トイレの水量コックは必ず「大」の方で流してください。

  • 浄化槽式のトイレの場合、時間がたって硬くなった固まりを処理する場合は、トイレに流さず「可燃ごみ」として捨ててください。ただし、お住いの自治体の指導がある場合にはそれに従ってください。


――「トイレに流せる」というのはどのような根拠からでしょうか。

 トイレットペーパーの流しやすさについては、2つの品質基準(※)があり、弊社のトイレに流せるタイプの猫砂は、これらの基準に適合しています。

※トイレットペーパーの「ほぐれやすさ」試験(JIS P4501)/大便器の「洗浄」試験(JIS A5207)

―― これまでにトイレに流したことでトラブルが生じたという報告はありますか。

 弊社製品に関しては、トイレに流せる猫砂が詰まりトラブルになった事例は確認しておりません。


―― 自治体などによっては流すことを推奨していない場合もありますが、その場合はどうすべきでしょうか。

 お客さまがお住まいの各自治体の指導に従っていただきたいと存じます。




 ひろにゃさんは当時の様子について、「とにかく焦りました!」と振り返ります。目の前でトイレから汚水があふれ続けているのに、自分にできるのはタオルやシーツなどを積んでせき止めることくらい。上の階からトイレを流す音がするたびに「勘弁してくれ」と思ったといいます。

 幸い、浸水した床などは建物の管理事務所側で修繕してくれることになったそうですが、それでも一度汚水まみれになった事実は消えません。ひろにゃさんはTwitterで「この家にはもう住んで居たくない」ともツイートしています。


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