疲れた体で久しぶりに乗ったら“死”を感じるほど厳しい環境の満員電車ですが、電車内のどこに立つ(または座る)かによってその快適さに差があるのもまた事実。そんな現代の日本にいまだ日常的に存在する無慈悲な「満員電車内のヒエラルキー」について、現在ジャンプ+αにて子育てエッセイ漫画「元ジャンプ作家が育児に精を出してみた」(関連記事)を連載中の漫画家・鈴木信也(@shinya_sheep)さんが図に描いてブログに投稿しています。
同じ電車賃なのに容赦なくランクが振り分けられるこの「満員電車内のヒエラルキー」。鈴木さんがこれまでくぐってきた死線の数と、ちょっとの独断と偏見により階層分けがされていますが、簡単に上から挙げていくと、
角の座席>通常座席>優先席>門番(ドアの脇)>つり革orポールを死守出来し者>壁orドア付近>座席もつり革もポールも壁もドアも何も得られなかった満員電車の落伍者共
……という結果になっています。なんとなくわかる気がする……!
わかりやすく快適性に差が出てくるのが座席に座れるか否か。中でも1番人気だと思われる座席の角席が「神」扱いとなり、次に他の座席が上層として位置します。鈴木さんのブログにもあるように、満員でも座れると優雅に小型のノートPCを広げて仕事をする、なんて意識の高い行動も可能になります。ここではまさにエリートソルジャーと言えるでしょう。
次にドアの脇を陣取った「門番」をはじめ、運良くつり革やポールを死守できた人たちは幸運な方で、揺れる車内でまだもみくちゃにならずに済むライン。「到着駅まで片手つり革片手スマホ確定」は生き残りに勝ったといっても過言ではありません。
そして出遅れてしまったりした場合に何も掴むものがない位置の人たちは、それぞれ厳しい下層の現実が待つ敗者。武器も何も持たずに戦場に入ったと思えばその不利さが伝わるかもしれません。ただし、“通勤レベル100の猛者リーマン”が持つという特殊スキル「満員電車内での揺れ無効」があれば、なんの辛さもなく故郷(到着駅)まで行けるようです。確かに揺れに対して微動だにしない人っているよなあ……そのスキルください。
なお鈴木さん曰く、このサバイバルの場で一番やってはいけないのは「駅到着のタイミングで降りるそぶりにカモフラージュしたカバンからの分厚い本出し」。目の前でその動きをされると、「そろそろこの人降りるから座席が空くなー」と思っていたら「あと何駅残ってるんだ!?」と座れる期待からの落差で落ち込むことになります。
もしこの戦場に慣れていない人で今後どうしても乗らなければいけなくなったら、上記を参考にヒエラルキーの上層を目指してみるのが無事生き残るためにはいいかもしれません。
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