人身事故で停車した上信電鉄、車内に「仮設トイレ設置」の神対応 都市部の鉄道でも可能?(1/2 ページ)
人身事故で立ち往生した車両へ「仮設トイレ」が設置。「すごい」「はじめて見た!」と話題に。
12月11日の17時53分、上信電鉄上信線の佐野のわたし駅−根小屋駅間で人身事故が発生。事故対応のため立ち往生してしまった車内に「仮設トイレ」が設置されました。「なんだこれ!! はじめて見た」──。この神対応が話題になっています。
人身事故の当該車両(上信電鉄48レ)に乗車していた群馬総合車両センター(@yuuyae233)さんが、事故発生から「仮設トイレ設置」の様子、その後の状況や対応までを車内から詳細にレポート。当時の緊迫感がひしひしと伝わってきます。
毎日通学で上信電鉄を使っているという群馬総合車両センターさんは、17時55分に「上信電鉄48レ 佐野のわたしの鉄橋で急停車」と第一報をツイート。18時14分に「人身事故発生場所は鉄橋上のため、かなり時間がかかりそう」、18時33分に「現在、消防の方が(事故に遭われた人を)捜索しています」と鉄橋上で止まり、捜索中の緊迫した様子を伝えました。18時39分に「上信電鉄48レ、鉄橋上での捜索が困難なために佐野のわたし駅まで移動するそうです」と車内アナウンスがあったことを伝えたものの、車両はしばらくその場での停止を余儀なくされました。
このときに車内へ「簡易トイレ」が設置されました。19時頃のことでした。
これは「トイレに行きたい人が多数いるであろうことから、消防が常備している災害用簡易トイレが設置されたもの」だったそうです。
当該車両は19時12分頃に運転が再開され、佐野のわたし駅まで着いたことで車内待機は1時間ほどで済んだそうですが、事故が発生して車両がしばらく動けず、しかもそれが橋の上だったときの緊迫した現場と乗客の方の心理状況がどうかは計り知れません。生理現象をコントロールするには限界がありますし、この慣れない緊急の場で気分を悪くする人もいるかもしれません。「すごい」「初めて見た」──。こんな対応もあるのかと驚きの声がたくさん寄せられました。
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事故が起こる可能性を考慮すべきとする意見が多いようです。