怪植物「マンドラゴラ」が同居人を看病 いい話かと思ったら、無事に出会えた理由がものすごく下世話だった
引き抜くと悲鳴が上がり、聞いた者を発狂させるという伝説のある植物ですが?
マンドラゴラ(マンドレイク)は実在するナス科の植物ですが、「万病に効く」「根が人の姿をしている」「引き抜くと悲鳴を上げて聞いたものを発狂させ死に至らしめる」といった伝説も有名です。そんな(伝説の方の)マンドラゴラと女性の共同生活を、漫画家のつきよみ(@marian_oga)さんが漫画にしてTwitterで公開しました。なぜそんな恐ろしいものと一緒に、平然と暮らせているのだろう。
作中のマンドラゴラは、頭から草が生えた全裸の青年のような姿。足をタライに漬けて、家主の女性に水耕栽培されて暮らしています。そんなある日、彼女の病気を察したマンドラゴラは、足先から生えた根を薬として差し出し、煎じて飲めと勧めるのでした。あ、想像してたより優しい?
口が悪い女性と少々ピリピリした会話をしながらも、両者は平穏に暮らしている様子。ここで気になるのが、「女性はどうしてマンドラゴラを抜いたのに生きているのか」。実は、女性は植物の正体を知らずに抜き、そのときマンドラゴラも叫ばなかったことが会話から明らかになっていきます。「俺は百年土の中で孤独だった」とマンドラゴラ。そうか、孤独に耐えがたくて女性に救いを求めた的な、しんみりした話なのか?
そんな想像は、最後のページであっさり裏切られました。マンドラゴラは寂しさをみだらな妄想で埋めていたところを引き抜かれ、驚きのあまり叫べなかっただけだったのです。なんだその「エッチな本を見ていたらカーチャンが部屋に入ってきた」みたいな真相は。
漫画は「3ページ目から4ページ目への落差がすごい」と好評を博しました。その後つきよみさんは続編を投稿。優しいマンドラゴラと野放図な女性の、不思議な関係がますますシュールに描かれています。
(沓澤真二)
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