職場での指導方法を巡るイラストがTwitterで注目されています。もともとは平成21年(2009年)度に札幌市が「職場で使える『虎の巻』」として発達障がいの人への支援を目的としたものですが、今回あらためて脚光を浴びた形です。
発達障がいの障がい特性を踏まえ、周囲の人と起こりがちな思い違いや対応方法をイラストで視覚化。監修として精神科医の医学的観点を加え、発達障がい者の職場を支援するツールとして作成されています。このイラストでは、とあるベーカリーに勤める男性と仕事を教える上司が登場し、トラブルになりそうな互いの認識の違いと、その解決策になるポイントを紹介しています。
例えば、「(パンに)適当にクリームを塗っといて」と指示を受けた男性は上司の想定以上のクリームをパンに塗ってしまいトラブルに。「どれくらい塗るか教えてくれなかった」「こんなに塗るなんて普通に考えてありえない」と認識がすれ違ってしまいますが、「こうやって塗ってください」と見本を見せることで上司のイメージ通りの仕事がこなせるようになります。
その他にも「なんでもやらせるのではなく得意なことを任せる」「優先順位を伝える」「指示系統を伝え、積極的に仕事させるようにする」など、仕事の教え方について紹介。前述の通り、本来は発達障がいの人への支援を目的として作られたものですが、Twitterには「分かりやすい」「教える側の指示も分かりやすくないといけない」などの声が寄せられ、多くの人から共感を集めることに。このツイートは現在4万回以上のRTと、8万以上のいいねを集め、今も拡散が続いています。
札幌市のサイトでは、Twitterで注目を集めた「職場で使える『虎の巻』」だけでなく、「暮らしで使える『虎の巻』」「学校で使える『虎の巻』」「子育てで使える『虎の巻』」なども公開中です。
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