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【マンガ】国会には“鳴らすだけで全員が沈黙する”アイテムがあるのに、ヤジがなくならない理由

「禁止すれば丸く収まる」という単純な問題ではないもよう。

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 ニュースなどでよく見掛ける「ヤジが飛び交う国会」の映像。議論を妨げる行為として指摘されることもあり、「ヤジはどうしてなくならないのだろう」と疑問を覚えたことがある人も少なくないのでは?

 実は衆議院、参議院の本会議場には“鳴らすだけで全員が沈黙する”魔法のようなアイテムがあるにもかかわらず、ほとんど効果を発揮したことがないのだとか。

解説

 衆参両院の本会議場の議長席には「号鈴(ごうれい)」「振鈴(しんれい)」と呼ばれる鈴があり、議長が鳴らしたときは「何人も、沈黙しなければならない」と定められています。

 2000年に森内閣不信任決議案で荒れた衆議院で、当時の議長・綿貫民輔氏が使用した記録が残っていますが、1947年に施行された現行憲法下では初めてのことだったとか。また、参議院では、1890年に誕生した貴族院のころから現在に至るまで、一度も鳴らされたことがないといいます。「国会を強制的に沈静化する道具はあるにはあるけど、ほとんど使われたことがない」というわけですね。

 ちなみに、政治の場でのヤジには長い歴史があり、「悪しき習慣」として取り上げられることが少なくない一方、「昔から『ヤジは議会の華』といわれている」「良いヤジには議論を活性化させる効果がある」といった主張も。ヤジの是非については人によって考えが異なるかもしれませんが、とにもかくにも一筋縄ではいかない問題のようです。

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