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缶飲料の容器にはスチール缶、アルミ缶があり、お茶やコーヒーなどではスチール缶が、炭酸飲料ではアルミ缶が採用されることが多いとわれています。
なぜこのような使い分けが行われているのでしょうか。その理由の1つは、缶内の“液体”ではなく、“気体”にあるのだとか。
解説
小学生向けの理科の実験に「水の入ったアルミ缶を加熱し、密閉した状態で冷ますと、缶がひとりでにつぶれてしまう」というものがあります。これは、水蒸気が液体に戻り、体積が減るために起こる現象。缶内の圧力が低下し、大気圧に負けて変形してしまうのです。
ジュースやお茶、コーヒーといった缶飲料では「飲料の酸化などを防ぐため、缶内に空気が入らないように水蒸気を充填する」という処理が行われることが。実験同様、アルミ缶では変形してしまうおそれがあるから、強度の高いスチール缶がよく使われているというわけです。
では、炭酸飲料でアルミ缶が使われるのはどうしてなのか。炭酸飲料から抜ける二酸化炭素のおかげで「水蒸気を充填する」という工程が必要なく、缶内の圧力が大きく変化する心配がないのだとか。そのため、スチール缶を使う必要がないのだといいます。
ちなみに、現在では窒素充填技術などが進歩したことにより、このように使い分ける必要性も低下してきているのだとか。中に入れる気体が変えられるようになったことで、缶の素材も選べるようになったんですね。
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