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パワハラ上司に呪いの人形で仕返しすることに効果はあるのか――こんな研究が、ユーモラスで考えさせられる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」で経済学賞を受賞しました。
研究はカナダのウィルフリッド・ローリエ大学の研究者らによるもの。「過ちを正す:虐待的な上司に見立てたヴードゥー人形への報復で正当性が回復される」と題した論文で2018年2月に発表されました。研究では、参加者に職場でのパワハラ的なやり取りを思い出してもらい、一部の参加者にはオンラインのヴードゥー人形をピンやペンチで傷つけるよう指示します。ヴードゥー人形を傷つけた参加者は、そうでない参加者よりも正当性を感じられたという結果になったといいます。「人は(上司への復讐により)ずっと気分が良くなり、正当性が回復されたように感じる」と研究を行ったLindie Liang教授は授賞式でコメント。
授賞式の様子(経済学賞は1時間18分あたりから)
ただし教授は、ヴードゥー人形の使用を勧めることにはためらいがあるそうで、社員が復讐するのは職場で不当な扱いを受けているからであり、リーダーの振る舞いに焦点を当てるべきとしています。
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