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【マンガ】日本人には「ショートケーキのどこが“ショート”なのか」が理解できない理由

名前が不思議過ぎるから仕方ない。

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 チーズケーキは、チーズを使ったケーキ。ロールケーキはロール状になったケーキ。では、ショートケーキは一体どこが「ショート」なのでしょうか。

 パッと思いつきそうなのは「ホールケーキからカットされて、Short(短い)になっている」という答えですが……これはよくある誤りなのだとか。

解説

 ショートケーキは英語で書くと「Shortcake」。この「Short」は「短い」と同じつづりですが、「Shortening(ショートニング)」という材料に由来するといわれています。これは、19世紀にラードの代用品とした誕生した固形油脂で、パン、ビスケットなどに使用するとサクサクした食感が出るのだそうです。

 しかし、ショートケーキといえば柔らかいスポンジ生地を使った洋菓子で、サクサクというより、ふんわりした食感のイメージが強いのでは? 筆者が国内のレシピサイトなどを調べた限りでは、ショートニングを使ったショートケーキは見つからず、どうやら「使われていない材料が、名前の一部になる」という不思議な状況になっているようです。

 実は、ショートケーキと呼ばれるケーキは国や地域によって大きく異なり、日本で一般的なものは「不二家創業者が米国のショートケーキをヒントにしつつ、独自に考案したものが原型。いわば、“日本生まれの洋菓子”」といわれています。

 つまり、ショートケーキはもともと材料に関連した名前だったのに、日本では独自の作り方が広まっていて、その材料が使われていないから、“ショート”らしさが見当たらないというわけ。よく考えてみると「チョコレートが入ってないチョコケーキ」くらいヘンテコな呼び方なのかもしれません。

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