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大人になると、時折話題になる「お酒を飲んだら、どうなるか」。笑いが止まらなくなる、泣き出してしまう、すぐに寝てしまう……とさまざまなケースが考えられますが、多くの日本人に共通しているのは「顔が赤くなる」というものです。
実は英語圏でも「酔って顔が赤くなる」という現象は知られているものの、ちょっと珍しいのか、日本では聞かない名称が使われています。
解説
お酒を飲んで顔が赤くなる現象は、英語で「Oriental flush(オリエンタルフラッシュ)」「Asian flush(アジアンフラッシュ)」などと呼ばれています。閃光などを指す「flash」につづりがよく似ていますが、「flush」は顔が赤くなることを意味し、直訳するなら「東洋の赤面」といったところでしょうか。
海外のWebサイトを見ると「東アジア系の人々によく見られる現象で、アセトアルデヒド(※)を分解する酵素の欠損により起こるもの」などの解説が。日本の飲み屋なら顔が赤くなっている人はすぐに見つかりますが、欧米ではあまり目にする機会がないのか、「深刻な日焼けのような感じになる」と、わざわざ例え表現を使っていることもあります。
※アセトアルデヒド:飲酒時に発生する有害物質。「ALDH2」という酵素で分解されるのだが、モンゴロイド系は、遺伝的にALDH2が弱かったり欠けていたり場合がある。
ちなみに、オリエンタルフラッシュの症状として、さらに吐き気や頭痛を挙げたり、「これらの症状が現れる人は、飲酒によるがんのリスクが高まる」と記載したりしている記事もチラホラ。基本的には“体に良くない反応”と捉えられているようです。
主要参考文献
- The Definitive ‘Asian Flush’ Guide: What To Know If You Get The Glow(HuffPost)
- Antihistamines prevent ‘Asian flush’ ? alcohol-induced facial redness ? but pose risks(南カリフォルニア大学)
- お酒の弱さは遺伝によるもの(キリン)
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