絶好の「新幹線撮影スポット」できるかも 品川新駅周辺にできる「新・鉄道ビュースポット」を考察:月刊乗り鉄話題(2018年10月版)(2/3 ページ)
新駅にはどんな「鉄道ファン心をくすぐるスポット」ができるのか、現地取材と公開資料から考察してみました。【画像25枚】
品川新駅の期待スポットは「駅舎3階テラス」
新しい街の中心となる品川新駅については、先だって2016年に概要が発表されています。JR東日本が2016年9月6日に発表した「品川開発プロジェクトにおける品川新駅(仮称)の概要について」によると、駅舎は地上3階、地下1階。建物の高さは30メートル。資料の配置図を見ると、大きな吹き抜けを持つ「ロ」形の構造になります。線路の上に駅舎を作る「橋上駅舎」で、冒頭で紹介したように、帆布製の大屋根の下は2階も3階も吹き抜けです。
2階の乗り換えコンコースは吹き抜けを囲む構造となり、300平方メートルの広いイベントスペースもできる予定です。ここは「山手線や京浜東北線の発着を上から眺められるスポット」になるでしょう。パンタグラフマニアさんや電車の屋根マニアさんも満足できそうです。
3階は2階に比べて店舗スペースが増えます。建物の品川方面に注目です。壁の位置まで「テラス・通路」があります。……ということは「京急電鉄を含む、品川駅発着列車の全てを俯瞰できる場所」になるのではないでしょうか!! これは期待できます。ああ、どうかこの場所は壁ではなく「ガラス張り」になりますように。
高層ビル4棟で構成される品川新駅の品川開発プロジェクト「グローバル ゲートウェイ 品川」は、2024年にまち開きの予定です。品川新駅はそれに先駆けて、東京オリンピック・パラリンピックと同じ2020年に暫定開業する予定となっています。
新駅が開業するだけでも鉄道ファンは楽しみだというのに、新駅と新しくできる街には「鉄道ファン心をくすぐるスポット」もたくさんできそうです。2年後の楽しみが増えました。
お知らせ
杉山氏が「品川新駅工事現場レポート」「五輪対策」「駅サイネージ広告戦略」の執筆を担当したムック『JR東日本最強の秘密』(洋泉社)が2018年10月19日に発売されます。なぜJR東日本が強いのか、そしてこれからJR東日本に何が起きるのか。それがズバンと分かる鉄道ファン必読の1冊ですよ!
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