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政府の個人情報保護委員会は10月22日、Facebookに対して行政指導を行ったと発表しました。同サービスで発生した不正アクセスなどを受けてのこと。
同委員会が問題としている事案は3件。1つはFacebookユーザーが「いいね!」ボタンが設置されたWebサイトを閲覧した場合にボタンを押さなくてもユーザーIDとアクセスしているサイトなどの情報がFacebookに自動で送信されていること。
2件目は、性格診断アプリを介して取得したユーザーの個人情報が不正にデータ分析企業Cambridge Analyticaに渡されていた事案(関連記事)、3件目は2018年9月末に約2900万人の個人情報に不正アクセスがあった事案(関連記事)。
同委員会はFacebookに、1〜2件目の事案についてユーザーへの分かりやすい説明や本人からの同意の取得の徹底、本人からの削除要求への適切な対応を求めたとし、また3件目の事案については本人への通知、原因究明と再発防止策の策定を行い、同委員会へ報告するようを求めたとしています。
Facebookは個人情報の保護について、個人情報保護委員会による指導を踏まえ、引き続き注力し、取り組んでいくとコメントしています。
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対応策などを発表しました。