本来の名前とは別に、親しみを込めて使われる呼び名を意味する「ニックネーム」。名称の一種なのですから「ネーム」なのはともかくとして、「ニック」とは一体何なのでしょうか。
今回は、英語に関する雑学をまとめてご紹介します。
今更だけど、ニックネームの「ニック」って何なの?
「ニックネーム(nickname)」という言葉は意外に歴史が古く、誕生したのは14世紀初頭だといわれています。しかし、当時は「ekename」と書かれており、“どこかから「n」がやってきた”ことで「nekename」「nickname」とつづりが変わっていったそうです。
※「eke」の意味は、現代でいうところの「additional」「extra」などに相当。「ekename」を直訳すると「追加の名前」になる。
では、「n」はどこからやってきたのでしょうか。英語の不定冠詞は、「an apple」のように母音の発音で始まる単語のとき、「a」ではなく「an」が用いられます。ekenameも「an ekename」と書かれていたそうなのですが、長い歴史のどこかで誰かが間違ったのか、言葉の切れ目がズレて「a nekename」に変化。不定冠詞についていた「n」が、名詞側に移ってしまったといわれています。
「緑のおばさん」は、英語でいうとめっちゃかわいくなる
通学する子どもが、横断歩道を安全に渡れるようにする学童擁護員。日本では「緑のおばさん」と呼ばれることがありますが、これは「学童擁護員が緑色の制服などを着用していたこと」に由来するのだそうです。
実は海外にも似たような愛称があり、英語圏では「lollipop lady/man(ロリポップレディー/マン)」と呼ばれているとか。この由来は「交通整理に使う棒の先端に、『STOP』などと書かれている丸い板が付いており、それが棒付きキャンディー(英語でlollipop)のように見えるから」だといわれています。
目の前が真っ暗になるのは「ブラックアウト」 では、「レッドアウト」「ブラウンアウト」は?
戦闘機の急旋回などにより、体の下方向に強烈な重力加速度(G)がかかり、視界が真っ暗になることを「ブラックアウト」といいますが、このように視界が一色に覆われる現象は他にもあります。
例えば、体の下方向にGがかかるとブラックアウトだけでなく、周囲が暗く見えたり色がなくなったりする「グレイアウト」が起こることがあるとか。これとは反対方向にGがかかって、視野が赤くなる現象は「レッドアウト(血液が頭部に集中、眼球が充血して起こる)」というそうです。
また、以下のように、人体ではなく周囲の環境によって起こる「○○アウト」もあるそうです。
- ブラウンアウト:航空機の着地時などに砂ぼこりが舞い、地上の様子が確認しにくくなる
- ホワイトアウト:吹雪などで周囲の状況把握が難しくなる
他にもある! こんな雑学
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