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【マンガ】中二病じゃなくても「赤く染まった月」が見える理由

ちょっと不吉な感じもするけど、よくある現象。

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 赤い月を見たことはありませんか? いつもと様子が違って、ちょっと不気味なような、きれいなような不思議な印象を受けてしまうものです。

 実はこの現象、決して珍しいものではなく、“月が地平線近くにあるとき”に起こることが知られています。一体、どういうメカニズムなんです?

解説

 結論から言ってしまうと「月が赤く見えることがあるのは、地球に大気があるから」。宇宙にある月の光は、われわれの目に届く前に大気を通過しますが、この際、空気中の細かいチリなどにぶつかって光が散らばる「散乱」という現象が起こるそうです。

 光は色によって波長が異なるのですが、「波長の短い青い光はこのような散乱が起こりやすく、波長が長い赤い光は起こりにくい」という性質が。月の光にはさまざまな色が混ざっているそうなのですが、光が大気を通過する距離が伸びると、青い光は散乱によってより見えにくく、影響を受けにくい赤い光は目立つようになるといいます。

 つまり、「月の光が大気を通過する距離が変わることで、月の色が変わる」というわけです。では、その距離はどうやって変わるのか。ここで重要になるのが、月と自分の位置関係。月が頭上にあると、光が大気を通過する距離が最短、地平線ちかくになると最長になるそうです。

 ちなみに、これは他の天体にも共通していえることで、夕焼け空が赤く見える理由も、同じように説明できるのだとか。

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