「キッズライン」というベビーシッターサービスを聞いたことがありますか?
シッターさんと、頼みたい人をマッチングするサービス。私が始めに知ったのは、2017年2月のキャンペーン「認可保育園の『不許諾通知』を1万円分のポイントとして買い取る」でした。ちょうどその頃、入所不許諾通知を握りしめて泣いていた私には、憎らしいこの紙をポイントに昇華してくれるキャンペーンが正直めちゃめちゃ刺さりました。
うまい……親の気持ちをきちんと把握したうえでシッタービジネスをしてくれている……。それが最初のキッズラインに対するイメージです。当時はなんとか認可外保育園に入園できたこともあり、結局そのキャンペーンを利用することはなかったのですが、「ありがとうキッズライン! 困ったらお願いするね!!」という気持ちでいました。
ついにその時が来たのです。
我が家は私、夫、男児3歳の3人で構成される共働きの核家族です。東京在住、実家は両方遠方で育児のヘルプは頼んだことがありません。
夫の仕事は激務ではないものの、少し前から1〜2週間単位の海外出張が頻繁に入るようになり、ワンオペの機会が増えていました。私の仕事は通常は残業がないものの、年に2回の繁忙期は、1カ月程度家に仕事を持ち帰って昼夜なく働く感じです。「夫の出張と私の繁忙期が重なるとイヤだなぁ」と思っていましたが、先日ついにそれが現実になってしまいました。そして夫の出張中に私が休日出勤しなければならないことが判明したのです。
休日に対応している近くの認可外保育園は時間帯が合わなかったこともあり、「ついにキッズラインにお世話になる日が来たか……」とPCを開きました。
いざシッターさん探し!
早速アカウントを登録、スマホにアプリを入れました。登録には本人確認書類をアップロードしてキッズラインの審査をクリアする必要があります。審査には1〜2日かかると書いてありましたが、私が登録した時には20分で審査完了のメールがきました。
いざ、シッターさん探し開始です。日にちなどの条件で検索すると、ずらりとシッターさんの写真と料金、キャッチフレーズ等が表示されます。
この検索結果が、「自宅から近い順」で表示されていることに地味に感動しました。もちろん色んな順に並び替えができるのですが、最寄り駅が同じ方が何人もいたりして「近隣にこんなにシッターさんがいてくれている! 感謝!」という謎の高揚感に包まれました。
一方で、写真が表示されるのはとってもありがたいのですが、全てのシッターさんが同じような絵本やぬいぐるみを持って笑顔というシチュエーションの写真が並ぶので(おそらく登録会などで撮影されているものを利用することにしているのだと思います)、検索結果の画面だけでは普段どんな雰囲気なのか、若干わかりにくくなっています。ただし、シッターさん個別のページに行くと、保育中の写真が見られる方も多いです。
登録されているシッターさんは、大学生や現役の保育園の先生、子育てが一通り終わった女性など本当にさまざまです。料金についてもシッターさんがご自身で設定しているので、かなり幅があります。おそらく地域差もあるのではないかと思いますので、
価格帯も説明しておきます。私が見ていた中だと、通常のシッターであれば1400円/1時間前後、保育士などの資格がある方であれば、2000円/1時間前後かな……という感じ。シッターさんによっては、早朝・夜・土日対応の追加料金などを設定している方もいます。また、英語・中国語対応や、簡単な家事や宿題指導をお願いできる方の料金はやはり高くなっています。
各シッターさんのページを開くと、細かいサービス内容と料金設定、資格や対応可能な業務範囲などの基本的な情報の他、自己紹介の欄に得意分野や慣れている子どもの年齢などが書いてあったりして、預けたときのことをシミュレーションできるようになっています。
さらに、利用者のレビューや、キッズラインでのサポート回数、メッセージの返信率、直前キャンセル数など定量的な情報も表示されていて、さまざまな面で検討できます。
同じ画面にシッターさんのスケジュールもカレンダー形式で表示されていますが、私の観測範囲内では、スケジュールは登録していないシッターさんが多かったです。その場合はメッセージで問い合わせすることになります。
私の場合は、「いいな」と思った方にメッセージを送ってみたものの、残念ながら都合が合わない……ということが2回続いたため、思い切って「シッター募集」の機能を利用することにしました。お願いするサポートの内容、料金などの条件を入力して公開するだけ。1日半くらいで9人からオファーが来ました。ありがたい限り。結局、その中から一番自宅が近い方にお願いすることにしました。また利用する機会に同じ方にお願いできたらお互い楽ですもんね。
当日までのシッターさんとやりとり
予約リクエストで、改めて細かく希望する保育内容などを書いて送ります。
この段階で、アカウント登録の時に入力したプロフィールのうち、どんな情報がシッターさんに渡っているのかがよくわからず、情報の確認のためシッターさんと2往復くらいやりとりをしたのはちょっとストレスでした。
多分サイトの隅々を読んだらどこかには「この情報は予約リクエストの段階で開示される/されない」的なことがちゃんと書いてあるんだと思います。が、すみません、私は見落としてしまいました……。シッターさんはそういう状況に慣れているのか「この情報は現段階では私に渡っていないんです」と教えてくださいました。
リクエストに応じてシッターさんが出す見積もりを、こちらが承認した時点で予約が確定します。この時までにクレジットカードを登録していなければ、ここで登録が必要になります。個人差はあるでしょうが、私としてはこのタイミングがすごく良かったです。プロフィール入力の段階でクレジットカード登録が必須だったら「いやまだ頼むと決まったわけでは……」といったん処理を中断していた気がします。ここまできたら登録するしかないですよね。
さて、予約が確定したら当日まで確認事項などアプリ内のメッセージでやりとりします。私がこの時お願いしたシッターさんは、急病や災害があったときのために用意しておいてほしい物などを指定してくれたので、より安心感が高まりました。
ちなみに、本当に預けたい日よりも前に、親同伴の事前面談を安い料金で設定してくださっているシッターさんもたくさんいます。「預けるのが初めてで不安」「お子さんとの相性が気になる」という方には助かるオプションですよね。うちの場合は、子どもが全く人見知りをしないタイプなので、事前面談は特に必要ないかなと判断しました。
私は自分の不在時にシッターさんが家にいることに対する抵抗感は全くないタイプの人間です。ただシッターさんにも気持ちよく過ごしていただきたいので、前日にお部屋の片付け・掃除は普段よりキッチリしました。そして念の為、パスポートなどの最重要貴重品は鍵付きの箱に入れておきました。
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