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「中学の時の卒業文集出てきた」 → ある意味すごい文才だと称賛集まる 「これはこれで才能」「天才か」

清水義範の「深夜の弁明」みたいな。

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 作文の課題はうまく書けないと、無用な読点や改行などで、どうにか原稿用紙を埋めたくなるものです。そんな思考から、「書くことがなくて困っている」といった言い訳だけで埋めた卒業文集の作文が、Twitterで注目を集めています。あきれるくらい内容はないが、最後まで読ませる筆力はある。



作文 びっしり書いてあるけれど内容は皆無(画像提供:亟さん

 投稿主の亟(@geminiminmin)さんが、中学校卒業時に寄せた作文。書き出しを「書くことがない」で始め、「どうやって用紙を埋めるか考えた結果、このような書き出しに」と、どんどん言い訳を重ねてマスを埋めています。

 中盤からは「字数稼ぎをした」ことを説明して字数稼ぎ。「これだけで用紙を埋められたのだから文才があるのではないかと思ったが、そもそも才能があったらこんな文書かない」といった独り芝居のような文で、270文字詰めの原稿用紙を9割ほど埋めるのに成功しました。最後の2行は「さて、卒業にあたってだが、もう用紙がないので終わりにする。」と、30文字分ぴったり書き切っています。

卒業にあたって

 今、僕は卒業文集を書いているところだが、正直に言うと書く事がなくて困っている。これを読んだ人は、変な書き出しだな、と思うかもしれない。僕もそう思う。どうやってこの二七〇字の用紙を埋めるか考えた結果、このような書き出しになってしまったのだ。現に、ここまでの文章で用紙の半分近くを埋めている。思ってたよりも、用紙を埋めることができて、一安心している。文章を書く才能があるのでは、と思ったが、そもそも才能のある人は、こんな書き出しはしない事に気づき、少しだけ悲しくなった。

 さて、卒業にあたってだが、もう用紙がないので終わりにする。

亟さんのツイートより。原文ママ)


 「テンポが軽快で読みやすい」「きっちり最後のマスまで書き切れたのは才能では」など、ツイートは好評を博しました。締め切りに間に合わなくなった小説家が言い訳を書き連ねた結果、謝罪文が依頼されていた小説の枚数に達する様を描く「深夜の弁明」(清水義範)なんて小説もありますし、磨けば光る才能なのかもしれません。


深夜の弁明 「深夜の弁明」(Amazon.co.jpより)


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