10年以上プレイし続けてもわからなかったゲームの攻略法がTwitterのおかげでたった1、2日で判明し、ようやくクリアすることができた――そんな体験談を描いた漫画がネットの時代ならではの展開やゲーム愛にあふれていて好評を博しています。作者はTwitterユーザーのですねさん。
ですねさんが小学生のころにプレイし始めたのは、2001年に発売されたゲームボーイアドバンスのソフト「みんなの飼育シリーズ ぼくのカブト虫」。カブト虫を捕まえ育成し闘わせるゲームで、虫好きだったですねさんは1つのイベントに数年つまずいてもコツコツとプレイし続け、高学年になったころとうとうヘラクレスオオカブトを捕まえるという最終ミッションに到達しました。
しかしゲーム内の博士から提示された情報だけではヘラクレスオオカブトがどこにいるのかわからず、何度挑んでもタイムリミット内に捕まえられません。諦めることなく定期的にプレイしては探しましたが見つけることができず、攻略情報を探そうにもマイナーなゲームだったためネットになかなか落ちておらず、完全に詰み状態となったまま2018年を迎えていました。
そこでですねさんは9月中ごろ、Twitterで攻略情報を探してみることに。検索するとなんと今年このゲームをクリアしたとツイートしている人を見つけ、ワラにもすがる思いでヘラクレスオオカブトの出現場所をリプライで聞いてみます。するとあらゆる衝撃の情報が判明……ですねさんは博士の蛇足的なヒントやネットの誤った情報に固執して、まったく見当違いの森を10年以上探し続けていたのです。すでにその根性がすさまじいですが……。
しかるべき森にワナを仕掛けてみると……長年待ちわび続けていたヘラクレスオオカブトがとうとう出現。念願のエンディングを迎えた感動をですねさんは「なんだか小学生のころに出された宿題を長い年月をかけてようやく終わらせたようだった」と振り返りながら、「みなさんに“宿題”はありませんか?」と問いかけるのでした。
Twitterでは漫画を読んだ人から、SNSを通じて同じような体験をしたことがあると共感の声が寄せられています。「FF5の攻略本にあった伝説の血塗られた盾が何処へ行っても入手出来ないため、YouTuberの方に入手する方法を教えてもらったことを思い出した」「とある未練を呟いたところフォロワーさんが教えてくださり約10年の心残りがひとつ無くなりました」などなど。
またクリアを諦めず1つのゲームをやり続けたですねさんの姿勢に対し、「10年たってもゲームに対する愛が変わらない素晴らしさに感動いたしました」など感動を覚えたという声も。筆者もやり残した宿題が多数あるため、バーチャルコンソールなどで手に入れて再挑戦したくなりました。このエッセイ漫画のように、みなさんも子どものころの宿題にぜひ挑戦してみませんか?
画像提供:ですねさん
(植木鉢)
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