「家庭用ゲーム機」史に名を刻む初代プレステ
「『プレイステーション』による変革」コーナーは、家庭用ゲーム機としては全世界累計生産出荷台数が初めて1億台を突破し、社会現象となったプレイステーションにフィーチャーしています。カセットだったソフトがCDタイプとなり衝撃だったのを覚えています。「フーフーしないでどうやって起動させるんだ!」と騒いだ記憶も……。家庭用ゲーム機で3Dが一般的になったのもプレイステーションからですね。
「リッジレーサー」「METAL GEAR SOLID」「どこでもいっしょ」「グランツーリスモ」のうち2種類が2週間ごとに入れ替わりで遊べます。
「リッジレーサー」ではなんとネジコン(ナムコが開発・製造したプレイステーション用コントローラー)が使えます。さすがに我が家にはなかったので初めて触ったのですが、捻ってハンドル切るのがすごく楽しい〜! やっていてどんどん身体が傾いてきます(レースゲームあるある)。
時代の先駆け? デジタルゲームの可能性
「32ビット機戦争と広がるデジタルゲームの楽しみ方」コーナーは、各社が熾烈なシェア争いを繰り広げた32ビット家庭用ゲーム機とインターネットの普及などにより楽しみ方を広げたデジタルゲームが展示されています。
バーチャルボーイはVRの先駆けともいえる3Dゲーム機。機種に直接のぞきこんでプレイするスタイルは画期的……というより時代の先を行き過ぎていました。某有名ハリウッド映画監督もプレイしたほど。
社会現象となった「たまごっち」もありました! 当時の女子高生を中心に爆発的に売れたたまごっち。企画展でも初期型が2台あり遊べます。ただ、どうしても夜間の世話ができなくて進化ができないそうです……(ちょっとかわいそう)。
「東方Project」の“旧作”と呼ばれる初期3作品、PC-9800シリーズ上のMS-DOS用のゲームも、なんと実機で遊べます。作者のZUNさんも所有していないとのことで大変貴重な展示です。もしかすると今期で一番スゴイ展示なのでは!? こちらも月替わりで「東方靈異伝」「東方封魔録」「東方夢時空」をプレイできます。
変化していくアーケードゲーム
家庭用ゲーム機の猛烈な進化と市場拡大に伴い、ゲーセンのアーケード機は岐路に立たされます。より“体験”に重きを置くようなゲームも増えていきました。「電車でGO!」や「がんばれ運転士!!」は実際のハンドルを模したプレイスタイルでとても人気だったのを覚えています。他にも「ランディングギア」「怒首領蜂」「バトルギア2」など、ゲーセンを盛り上げたゲームが並んでいます。
90年代後半からは、音ゲーが登場。当時の音楽シーンとリンクしながら人気を博しました。あまりの人気に家庭用専用コントローラーも発売されたほど。友達と持ち寄って家で遊んだ人も多いのではないでしょうか。
左からbeatmania THE FINAL/Dance Dance Revolution/pop’n music18 せんごく列伝(C)Konami Amusement、太鼓の達人(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
「beatmania」「pop'n music」などのタイトルが、全て入場料のみでプレイできます。機種によっては基板と外装の型違いがありますが、通常プレイに支障はありません。※太鼓の達人のみプレイ時間が限られています。
そして未来へ……
最後のコーナー「21世紀の始まりを告げる家庭用ゲーム機」では、2000年代初頭、ゲームだけでなくDVD再生機能やネットワーク機能強化などマルチメディア機へと進化していった機種たちが紹介されています。
展示されているタイトルは「シーマン」! 画面の中と会話でやりとりできることは衝撃でした。しかも育成ゲームで顔がおっさん。一度やってみたかったのですが、こちらもなかなか育たないそうです……。ぜひ育てにきてほしいです。
身近なコミュニケーションツールでもあったゲーム機が、ネットワークや3D技術の進化により、さまざまな可能性の広がりを見せるようになった2000年代。この時代に、夢中になれるゲームをみつけた人、親子で楽しんだ人、友達と競いあって夜な夜なプレイした人は、それぞれの思い出がよみがえってくるはずです。
今後、関連イベントも開催予定。年明けには今期展示会のカタログも完成予定です。ついついリピートして遊びたくなった人は年間パスポートもあります(大人2040円、小中学生1020円/限定200枚のコラボデザインバージョンもあり)。
おすすめは平日15時以降、週末も土曜日午前は比較的空いているとのことです。クラシック機の発売もあり、ミレニアム世代ゲームが注目されている今、ぜひ足を運びたい企画展です。
会期:2018年10月6日〜2019年4月7日
会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム
開館時間:9時30分〜17時(最終入場16時30分)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
料金:大人510円/小中学生250円(常設展示含む)
問い合わせ:映像ミュージアム 048ー265ー2500
HP:http://www.skipcity.jp/vm/game3
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