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「救急車は“映えスポット”ではありません」「搬送中の写真撮影はやめて」 医師の注意喚起ツイートが話題に

ネット上では「緊急時にそんな余裕があるのか」と驚きの声。

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 救急車は映えスポットではありません。命の現場です―― 医療関係者による注意喚起のツイートが、Twitter上で話題になっています。

 産婦人科医・高橋怜奈さん(@renatkhsh)は先日、患者を搬送する救急車内で「写真を撮るのは避けて下さい」とツイート。その写真がSNS上に公開されることで、「軽症だけど、写真撮影したいから救急車を呼ぶ人」が現れる可能性もある、と注意を促しています。

 この投稿に、Twitter上では「そんな人がいることに衝撃」「余裕があるなら、歩いて病院まで行けばいいのに」といった反応が。“救急車を呼ぶほどの緊急事態なのに写真撮影”という行動が、あまりにも意外で「信じられない」との声が相次いでいます。

 高橋さんに話を伺ったところ、自身が同乗した救急車でそのような人を見たことはないものの、車内で撮影された写真は、SNS上で散見されるとのこと。

 撮影者は同行者、本人どちらの場合もあり、よくあるのは「点滴されている様子」「車内の様子」「ストレッチャーに乗っている様子」などを写した写真。一般人が珍しがって投稿するほか、高橋さんがプロボクサーとしても活動していることから、試合後あるいは減量中に搬送された格闘家が掲載するケースも見掛けるといいます。


筆者が調べたところ、点滴は針が刺さった腕のアップが多かった印象

 こういった行動が現れるようになった時期については、「携帯に写真機能がついてSNSが普及したころから多くなったと思います」としており、比較的新しい問題のようです。ちなみに、高橋さんの投稿には「酔っぱらった同乗者が撮り始めることが多い」「後輩が写真撮っていて怒った」といった声もチラホラ。信じ難い話ではありますが、救急車内で撮影したくなってしまう人、状況は少なからず存在するもよう。



ツイート提供:高橋怜奈さん(@renatkhsh



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