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イケアで作る「賃貸・1K・一人暮らし」のインテリアって? ポイントは「フレキシブル」と「多機能」(2/2 ページ)

こんなお部屋に住んでみたい。

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“一人二役”を果たす家具

イケアの部屋
22歳男性の部屋

 もうひとつの部屋は、22歳男性の一人暮らし。同じ広さの1K賃貸という設定です。彼のストーリーは「新社会人で、初めての一人暮らし。仕事柄、転勤・引っ越しが多くなりそう。1部屋を多目的に使っていて、狭いスペースでも機能的に使って、友人を招いたりしたい」。

 転勤などに伴う引っ越しが多い人にとって、家具の購入はなかなか頭を悩ませるポイント。イケアのヒアリングでは、「気に入った家具を買っても引っ越し先にフィットしないことがある」「引っ越しのたびに処分することになるので、適当に選んでしまっている」といった声が上がっていたといいます。

 先ほどの女性の部屋と同じく、部屋奥の収納スペースがたっぷり。「イーヴァル」シリーズを組み立ててラックを作っているのですが、丈夫で軽く、組み立てや解体が簡単なので、引っ越し先にも持っていけます。またモジュール式なので、新しい部屋に合わせて組みかえたり買い足したりとカスタマイズもできるのだとか。

 会場披露時に驚きの声が上がったのが、収納と一体化しているデスク。「イーヴァル」シリーズの「収納U折り畳みTB付」デスクは、来客時などスペースを広く使いたいときは足と板面をしまえる仕組みになっています。

イケアの部屋
このデスクはなんと……
イケアの部屋
しまえるんですね!
折りたたみの様子

 また、ベッドにも工夫があります。「ウトーケル」シリーズのスタッキングベッドは、2台が重なった状態のベッド。普段は重ねて、来客時は引き出せば来客用のサブベッドとしても使えます。家族が増えるなど、ライフスタイルが変わっても活躍できそうなベッドです。

イケアの部屋
スタッキングベッドは引き出せばサブベッドにも

キーワードは「フレキシブル」と「多機能」

 展示された2つのルームセット。込めた思いを、担当者の早雲美菜さん(Country Interior Design Specialist)に聞きました。どちらも一人暮らしの賃貸1Kの部屋。今回のルームセットには、日本独特の課題や特徴があるのでしょうか?

 「日本のニーズの中で大きいのは『部屋を広く見せたい』ですね。また、日本の暮らしの課題として見えてきたのは『リラックスする時間が持てていない』こと。快適な寝具で睡眠時間を伸ばす、照明などを調整して眠りの質を豊かにする、家事の時間を減らしてリラックスする時間を増やす――などのソリューションで、リラックスできる部屋を提案しています」(早雲さん)

 今回のルームセットで特徴的だったのは、「フレキシブルに組み立てられる収納」や「多機能な家具」。日本の賃貸物件は柱・梁・エアコンなどの位置の関係で「買った家具が入らない」「デッドスペースが生まれてしまう」といったケースが珍しくないため、モジュール式はありがたい商品です。

 「ただ、『部屋が狭い』というのは日本だけではないんですよ。世界の都市部の暮らしでスモールスペース化が進んでいます。狭い部屋に住む人が増える中で、収納は非常に大切です。またスペースが少ない暮らしにおいて、『1つの家具に1つの機能しかない』のはもう“古くなる”のかもしれません。折りたためたり収納になったり……と2つ以上の機能を持っている家具も提案していきたいと思っています」(早雲さん)

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