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信号待ちをしている自動車を見てみると、車体の色は多種多様。ですが、そのタイヤはきまって黒色です。どうしてタイヤにはカラーバリエーションがないのでしょうか。
解説
空気入りの自動車用タイヤが初めて使用されたのは、19世紀末。当時は白色、あめ色をしていたそうですが、20世紀に入ってから、「カーボンブラック(工業用の“すす”)」を混ぜることでゴムの耐久性などを高める手法が登場。これにより、「タイヤ=黒いもの」になったのだそうです。
逆に言うと、「素材を変えれば、他の色のタイヤが作れるかもしれない」というわけ。現在では「ホワイトカーボン」と呼ばれるシリカを多量に用いる製造方法もあり、「“カラフルな自動車タイヤ”も作れるのでは」と期待する声もあるもよう。しかし、実用化・普及には至っていないようです。
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