本田技研工業(ホンダ)のインドネシアで二輪車生産及び販売を行う現地法人ピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーターは6月21日(現地時間)、現地生産の新型スクーター「Genio」を発表しました。
Genioは高剛性の新型フレーム「eSAF(enhanced Smart Architecture Frame)」を新たに採用した110ccエンジン搭載の現地向けスクーター。人口が多く、コミューター(都市内の移動や通勤などに使われる小型の移動手段)需要の多いインドネシアの若者世代に向けて開発されました。現地の若者需要に沿ったカジュアルデザインとコンパクトなサイズ感で軽快な走りを実現するとともに、シート下に14リッターの容量を確保した大型の収納スペースも備えます。
新設計のeSAFは、ハイテン(高張力鋼)のプレス材やレーザー溶接などの技術を用いて軽量化と高剛性化を図ったプレス成形フレーム。今後Genio以外のアジア圏向け小型バイクのさまざまなモデルにも横並びで使う予定で、生産開発コストを下げながら各国の需要に沿った多品種化を図っていく計画です。
価格は1720万インドネシアルピア(約13万円 2019年6月現在)。エンジンは110ccエコ設計の4ストローク単気筒SOHCで、最大出力は9馬力(6.6kW)。トランスミッションはスクーター用無段変速機のVマチック。本体サイズは1869(全長)×692(幅)×1061(高さ)ミリ、重量は約89キロ。ヘッドライトはLED、メーターはデジタル表示仕様で、シート下の収納スペースにはUSB充電機能が備わります。
日本販売は予定されていませんが、10万代半ばの110ccということで、街乗り用の足に欲しいという人は意外といるのでは……(欲しいぞ!)。
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125ccエンジンを搭載して新型に。7月12日発売。