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Twitterは7月9日(米国時間)、ヘイト行為に対する同社のルールを改定し、信仰している宗教を理由に他人の“人間性を奪う(dehumanizing language)”発言を禁止すると発表しました。違反が確認された場合はツイートを削除するとしています。
なお、ルール改定前に投稿されたツイートも削除対象とはなるものの、アカウント停止の直接の理由にはならないとしています。
削除対象となるツイート例として、以下を例示しています
- ネズミは駆除するべきだ。【宗教名】は実に不愉快だ。
- 【宗教名】はウイルスだ。彼らがこの国を病気にしている。
- 【宗教名】は処罰されるべきだ。私たちは、あの汚らわしい動物を除去するために十分なことをしていない。
- 私たちはこの国に【宗教名】が増えることを望みません。ウジ虫はもうたくさんだ。
Twitterは2018年、ヘイト行為を禁止する同社のルールに“人間性を奪う言葉”を追加することについて、世界中のユーザーから意見を募りました。2週間で30カ国・8000件以上の回答が寄せられ、ルールの明確化を求める声や、一貫性のある運用を求める声が寄せられました。
ユーザーや外部有識者の意見を元にルールを改正、また一貫性のある運用を行うため社内教育の改善に取り組みました。同社は、それでも対応できていない分野があると認識しています。例えば、個別のツイートを取り上げるとヘイト表現に見えても、会話全体の流れでみると、そうでもない場合があり、これにどう対処していくかは、今後の課題であるとしています。
Twitterが禁止しているヘイト行為
人種、民族、出身地、信仰している宗教、性的指向、性別、性同一性、年齢、障害、深刻な疾患を理由とした他者への暴力行為、直接的な攻撃行為、脅迫行為を助長する投稿を禁じます。また、このような属性を理由とした他者への攻撃を扇動することを主な目的として、アカウントを利用することも禁じます。
(高橋ホイコ)
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