人間の欲望・憎悪・優越感・劣等感などなど……さまざまな感情が渦巻くTwitterを、真実か虚偽かわかる端末で“神様”が覗いている創作漫画が話題になっています。
すべてが“観られて”いることも知らずつぶやく姿に「人間は面白い」と思いながら、猫と一緒にTwitterを覗く神様。流れてきたホットケーキの失敗作の写真に「なんなのだこの消し炭のようなものは」とケタケタ笑いつつ、ちゃんと食べていることを含めて真実であることを確認してそのツイートに“いいね”を送り、面白いので「コイツの明日の幸運度をあげてやろうぞ」と神様ならではの力を使います。
しかし「この発言は虚偽です」と通知された、他人の創作物を使った“自作発言ツイート”をした人間には「コイツは明日何もないところで転んで恥をかく未来をプレゼントしてくれようぞ」――そう思いつつ、「人間の罪は人間が裁くのが道理」だと(天罰は与えても)事態に干渉はせず、人間と同じようにTwitter社への虚偽ツイート報告だけする神様。心の内は冷静であっても、細やかな表情の変化にどこか憂いのような感情を感じさせます……。
そんなタイミングで「この発言は真実です」と通知されたツイートが表示されます。それは、16年間ずっと一緒に過ごした愛猫に感謝を綴ったツイートで、神様はそのときだけは優しい表情になり、ピクッと反応した隣にいる猫に「ありがとうだってさ」と話しかけるのでした。さまざまな感情の中には“愛”もあり、そしてそれはきっと観られている(伝わっている)のかもしれない。
作者は、さまざまな創作漫画を公開しているキシリモ(@MS_sousaku1)さん。以前にはクールなようでわかりやすいくらい顔に出てしまう女の子が破壊力抜群の創作漫画「彼女はスキだらけ」(関連記事)が話題になり、こちらは現在でも続きが更新されています。
今回の漫画「神さまのツイッター」には、余韻のある物語にたくさんの「好き」や「尊い」の声が寄せられ、最後の展開にはじんときて思わず涙する人の声も上がるなど反響を呼んでいます。
画像提供:キシリモ(@MS_sousaku1)さん
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