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「AI(人工知能)の父」と呼ばれる英国出身の数学者、アラン・チューリングが新50ポンド紙幣の肖像に決まりました。中央銀行のイングランド銀行は、2021年までに発行予定としています。
アラン・チューリングはナチス・ドイツの暗号を解読する装置「bombe」の開発や、機械の知性を判定する「チューリング・テスト」の考案といった業績で知られる人物。そのアイデアや論文は、最初期のコンピュータ開発にも貢献しています。
しかし1952年、当時の英国では違法の同性愛者であったことが発覚し、迫害を受けることに。これがもとで2年後に、41歳の若さで自殺し世を去りました。
それから約半世紀後、彼への謝罪を政府に求める運動が興り、2013年に死後恩赦がなされました。2017年には、同様に同性愛で有罪判決を受けたまま亡くなった男性数万人に、死後恩赦を与える法律が施行。この法律は「チューリング法」とも呼ばれています。
イングランド銀行総裁は選出の理由について、「アラン・チューリングは今日の生活に多大な影響を与えた優秀な数学者です。コンピュータ科学や人工知能の父として、戦時の英雄として、その貢献は多岐に渡り、道をひらくものでした」とコメント。紙幣のデザインには、チューリングが考案した数式や機械などもとり入れられる見込みです。
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