新紙幣、肖像“反転”で物議
新5000円札のデザインに採用された、津田塾大学創設者・津田梅子さんの肖像が、反転して使用されているのではないかと物議をかもしています。
各紙の報道によると、紙幣に使われた写真は津田塾大学が提供したものとみられており、今回発表されたデザインでは、オリジナルの写真とは顔の向きが逆になっていたとのこと。また産経新聞などの記事によると、財務省はこの指摘について「反転などの加工は問題ない」との考えを明らかにしているとのこと。
果たしてこの“反転”はどう受け止められているのか、ネットの反応を調べました。
「新紙幣 反転」関連のネガポジ
ネガティブが91%と圧倒的多数。たとえ紙幣のデザインであっても、元写真の反転は重大な加工の域を超えている、故人に失礼といった声が多くみられました。
「新紙幣 反転」関連のネガティブなツイート
ネガティブなツイートを見ると、「ここまで意識や水準が劣化したのかと驚愕させられる」「『問題ない』って信じられない」など、怒ったりあきれたりするツイートが多くみられます。また、反転することで着物の合わせが逆になってしまうことを気にする声も目立っていました(ただ、後述しますがここはレタッチで修正されているようです)。
「新紙幣 反転」関連のポジティブなツイート
ポジティブなツイートでは、「デザイン統一のためならば仕方ない(問題ない)」といった声がみられました。
着物は右前に修正されている?
その他興味深かった意見としては、「実は着物の“合わせ”はちゃんと修正されている」といった指摘も。確かに新デザインをよく見ると、顔は反転していても、着物の合わせは修正されて正しい向きになっていることが分かります。他には「肖像画をそのまま使って紙幣作ったら偽造しやすくなる」といった指摘もありました。
期間:2019年4月17日(見える化エンジン 調べ)
まとめ
全体を見渡してみると、やはり「好ましくない」と捉えている人が圧倒的に目立ちます。実務的な部分では問題がなくとも、「故人の肖像を改変する」ということに嫌悪感を抱く人も多かったようです。また、財務省の「問題ない」という見解も火に油を注いた感が……。
報道によると、財務相はこのまま発行作業を進めるとしているそうですが、今後どうなるのか注目が集まります。
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