2世代を取り込む「ハートキャッチ」の強さ 「NHK全プリキュア大投票」を初動のデータから予測:サラリーマン、プリキュアを語る(3/3 ページ)
NHK全プリキュア大投票は「ランキング」を語るのではなく、「愛」を語るのです。
この先は「ハートキャッチプリキュア!」以前のプリキュアが強い?
初動1週間のつぶやき数を分析してみると「ハートキャッチプリキュア!」がどの部門でも強い傾向にありました。それは今回の投票が「Web投票」のみの受け付け、というところが大きいと思われます。
「ハートキャッチプリキュア」を当時6歳で見ていた子どもが今15歳になり、ちょうどスマートフォンを持ち始める時期です。「スマホを持ち始めた当時プリキュアを見ていた子どもたち」と「当時から好きだった大人たち」、この2つの層が票を押し上げていたものと思われます。
(※「大きなおともだち」に強い「スマイルプリキュア!」は、当時見ていた子どもたちがまだ12歳前後でスマホを持つ主要な年齢ではないので「当時の子ども票」をあまり期待できない)。
「初動」は熱心なプリキュアファンが多く投票し、キャラやシリーズも「最近の作品」も数多く投票される傾向にありますが、この先は「かつてプリキュアを見ていた」層が、NHKで放送されるCMを見たことがきっかけで投票する機会が多くなってくると思います。
そうなってくると「Web投票」という性質上、「当時リアルタイムで見ていた子ども」と「大人のファン」の2つの層が取り込める「ハートキャッチプリキュア!」以前の作品がこの先、票を伸ばしてくる可能性が高いものと思われます。
その中でも当時、社会現象にまでなった「ハートキャッチプリキュア!」が最終的なトップになるのではないか? と個人的には予想しておきます。
投票して熱い思いを伝えよう
今回はあくまで著者自身が「個人的に」「投票開始から1週間」の「限定的なつぶやき」を集めたものです。この結果に何の意味もありません。
NHK全プリキュア大投票は2019年8月31日まで受け付けています。最初にも言ったように、この「NHK全プリキュア大投票」はランキングを付けることが重要なのではなく、「プリキュアファンの熱い思い」を形にすることが重要なのです。
「今はもうプリキュアを見ていない」「あのプリキュアだけ見ていた」「プリキュア見たことないけど興味はある」。そんな人も多いかと思います。それらも全てひっくるめて「プリキュアファン」なのです。これをきっかけにあのころのプリキュアを思い出し、家族や友人と再びプリキュアを語るきっかけになれば良いなって思います。
まだ投票をされていない方。ぜひ投票して、あなたの熱い思いを伝えてみてはいかがでしょうか? こんなチャンス、めったにないですぜ。あなたの「大好き」を伝えて形にしましょう。
僕も頑張って「キュアベリー」を応援したいと思います。
毎週日曜8時30分より
ABC・テレビ朝日系列にて放送中
(C)ABC-A・東映アニメーション
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新プリキュア「キュアコスモ」に見る、追加プリキュアの“商業上の重要性”について
ネコ耳、ネコシッポ、ネコポーズ、舌をペロっと出す変身。子どもにも大人にも人気出そう! - 的確な描写に「弓道警察」も納得? 「スター☆トゥインクルプリキュア」の弓道描写がスゴかった
個人的には「弓道警察」は人の心が生み出した形而上の存在だと思っています。 - 平成のプリキュアは、いかに“2度の危機”から復活したのか マクロ視点から振り返る
平成最後のプリキュア記事、気合入れて書いたら1万字を越えちゃいました。 - プリキュアも場合によっては“侵略者”となる 価値観の衝突を描いた「スター☆トゥインクルプリキュア」第8話がアツイ
「スター☆トゥインクルプリキュア」宇宙進出、本格始動です! - 「オヨ〜」が口癖 宇宙人プリキュア“キュアミルキー”は2本の触覚かわいい 「スター☆トゥインクルプリキュア」2月を振り返る
「HUGっと!プリキュア」の最終回にも少し触れています。 - 全人類がプリキュアになった日 「HUGっと!プリキュア」が示した「こうでなければならない」からの脱却
この記事は最終回1話前の第48話の時点で書いています。 - プリキュアはあと100年続く 「HUGっと!」から「スター☆トゥインクル」へ、1年の振り返りと“2018年の奇跡”
2018年のプリキュアの出来事を振り返りました。 - 14歳の娘と、8年ぶりにプリキュア映画を見に行ったお話
2018年のプリキュア映画は、女子中学生をも劇場に呼び戻す力がありました。 - 歴代プリキュア55人+αが勢ぞろい HUGプリ第37話「奇跡のBパート」で何が起きたのか
僕はその日、確かに「奇跡」を見たのです。 - プリキュアって今、何人いるの? 気になったので調べてみた結果
「プリキュアは何人いるのか?」問題は永遠に答えの出ない超難問なのです。 - 「なんだあの動きは?」「板岡錦だ!」 プリキュアがカッコよく動く、アニメーター板岡錦の世界
板岡錦さん、初の作画監督、おめでとうございます。 - 全ての原画をたった1人で 「キラキラ☆プリキュアアラモード」第36話を支えた青山充という伝説
あきらさんが頭なでなでされる姿、かわいかったです!! - 「女の子同士が手をつなぐ」ことから始まったプリキュアが「男の子同士が手をつなぐ」までに至ったことに祝福を
「ふたりはプリキュア」から15年。当たり前のことが当たり前になる世の中に。 - 3分に及ぶ「出産シーン」 「HUGっと!プリキュア」が子どもたちに伝えたかった“母の強さ”と”父の責任”
いつだって子どもに誇れる大人でありたいですよね。 - もう一度、新しいステージに 一発屋芸人を声優に起用する「HUGっと!プリキュア」が描く“再生の物語”
ダイガンさん、生きていて本当に良かった……。元クライアス社の3人が本当に楽しそうで何よりです。 - 「子どもを持つことだけが、女性の幸せではない」を描いていく「HUGっと!プリキュア」のすごさ
キュアマシェリとキュアアムール……今年のプリキュアは何もかもが……すごい……尊い……。 - “13の数字”から見るプリキュア通算700回 一番多い色は? アルバムは何作つくられた?
「HUGっと!プリキュア」第15、16話がすごすぎて、思考が追い付かない……。 - 「応援なんて誰にでもできる」という正論に、プリキュアはどう立ち向かったのか? 「HUGっと!プリキュア」開始3カ月を振り返る
まだ4分の1が終わっただけなのにこの密度。2018年のプリキュアはとにかくすごいぞ。 - 「映画プリキュアスーパースターズ!」 僕が思う“ただ1つ”の残念な点と、それでもこの映画が最高な理由【ネタバレあり】
2018年のプリキュアの勢い、本当にすごいことになっている。 - 悪の組織も「稟議」を通す時代 「HUGっと!プリキュア」のクライアス社が社会人をザワつかせる
「HUGっと!プリキュア」、育児の丁寧な描写が光ります。 - 2018年「HUGっと!プリキュア」が神アニメになる5つの理由
「HUGっと!プリキュア」今から楽しみです。 - 「キラキラ☆プリキュアアラモード」が大成功を収めた5つの理由
この時期はプリキュアロスと新しいプリキュアへの期待で複雑な気持ちになります。 - プリキュアは、平均15分50秒でラスボスを倒す
あと1回でキラキラ☆プリキュアアラモードが終わるなんて悲しい……。 - 「妖精ペコリン」が「キュアペコリン」に 妖精がプリキュアになれる確率は何%なのか調べてみた
じゃあもう、リオ君もビブリーちゃんもプリキュアってことでいいじゃん。 - 脚本家・坪田文は、なぜキュアマカロンの「弱さ」を描いたのか?
琴爪ゆかりさん、キラキラ☆プリキュアアラモードで「最も成長した」キャラですよね。 - 自分に合ったプリキュアの見つけ方 2017年の「最も再生数が多かったプリキュア第1話」から考える
ここまで大差がつくとは思いませんでした。 - 娘を、プリキュアにするために就くべき職業5選
サラリーマンにも希望はあります。 - 歴代プリキュアの「決め技バンク」で一番長い技って? 実際にストップウォッチで測ってみた
ストップウォッチ片手に本当に測定しました。 - これは福音である 「プリキュア男子」という多様性についての考察
「プリキュア論」をどうしても書きたかったので、いつもと文の雰囲気が違います! - 「闇堕ち」の対義語は「光堕ち」? プリキュアで使われている謎の言葉
「光堕ち」という言葉がいつから使われだしたのか、調べてみました。 - 「映画ハピネスチャージプリキュア!」の興行収入はなぜ半減した? 2014年の出来事から考える
映画キラキラ☆プリキュアアラモードが絶好調の今だからこそ、語るべきことがある。 - 今までのプリキュア映画とは540度違う? 「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと!想い出のミルフィーユ!」レビュー
映画キラキラ☆プリキュアアラモード。とにかくね、ものすごい映画でした。 - プリキュア映画歴12年の筆者が教える、大人のプリキュア映画鑑賞法
第37話は映画との連動回。ビブリーちゃんのツンデレっぷりがかわいかったです。 - プリキュアが「手をつなぐ」意味とは?
プリアラ第35話レビュー。「2人はどうして友達なの?」への回答はあおいちゃんらしいものでした。 - プリキュア恒例の入れ替わり回は「自分らしく生きる」ことの意味を問う
猫になっても全く動じないゆかりさん、さすがです。 - ニチアサ改編でプリキュア人口が増える? 「さあ、プリキュアを始めよう」
「プリキュアの数字ブログ」の管理人・kasumiが、毎週プリキュアの魅力をお届けします。