レビュー
NHKよるドラ「だから私は推しました」リアル友達を切り捨てて、アイドルを推す道を選ぶ3話 この関係は「二人三脚」か「共依存」か?(2/2 ページ)
リア充な友達にオタク・カミングアウト。
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アイドル現場で学んだMIXや口上を活用することで、取引先の人に気に入られた……みたいなファンタジーを描いたかと思えば、どんなに熱くアイドルへの思いを語ってもキラキラ女子には通じないという現実も残酷に描く。
自分を偽って付き合っていた友人たちと決別、ライブ会場に向かった愛が上着を脱ぐと、下にはあのオタT。それを見たハナの嬉しそうな顔にグッときた!
一般人からは冷たい目で見られる中、思いっきりパフォーマンスをする「サニーサイドアップ」と、はじける愛&オタ仲間たち。メチャクチャ幸せな空間だ。
「人生で一番熱い夏へと突入していったんです」
距離感が近すぎるふたりの運命は……
ハッピーな現場が展開されたかと思ったら一転、取調室に。相変わらず感情をブンブン揺さぶられるドラマだ。
挿入された映像の、ハナが持っていたキャリーカートの色から、第1話で秋葉原を走っていた女の子がハナだったということもほぼ確定。色々とイヤーな予感がわき上がってくる。
新たに(瓜田を突き落とした)現場の目撃者が現れたようだが……。
愛は、自分のようにダメダメなハナが少しずつ成長していくことに喜びを感じ、ハナの方も愛を信頼し、ガッツリ頼っている。よく言えば「二人三脚」だし、悪く言えば、真衣の言っていたように「共依存」となっているふたり。
強い絆で結ばれた素敵な関係であるとともに、ファンとアイドルとしては、近すぎる距離感に危うさも感じてしまう。ふたりの今後はどうなっていくのか!?
北村ヂン
文章からイラスト、漫画、映像まで、あの手この手でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうハイパーメディアライターTwitter
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