人見知りな女子高生のもとに、めちゃくちゃ凶悪な外見の家庭教師がやってくる漫画がTwitterで話題になっています。どう考えてもヤ○ザとしか思えないような風貌ですが、漫画を読んだ人からは「か、かっけえ!」「いやあ素晴らしい」と称賛のコメントが相次ぐ形に。作者の「ぬこー様とほっけ様」は、漫画の続きを望むファンの声に応えるかたちで、第2話、第3話を発表しています。
「人見知り専用家庭教師」というタイトルで投稿されたこの漫画。作者の「ぬこー様とほっけ様」さんは、『専門学校JK』(ほっけ様名義)や『無常のふでこさん』(ぬこー様名義)などの著作があるプロの漫画家です。
物語は、高校1年生の女子・池野しらすのもとに「人見知り専用家庭教師」がやってくる場面から始まります。坂本ガクトと名乗るこの男は、人見知りなしらすのために、母親が送りこんできた家庭教師のようです。ヤ〇ザのような風貌で、顔には大きな傷。坂本のあまりにイカつさに、しらすは「命を守る行動をしなければ」と危機感を抱きますが、坂本は「俺のことは坂もっちゃんと呼べ」と、いきなり距離感をつめてきます。
学校でのしらすは特に苦手科目もなく、成績は上の下といったところ。可もなく不可もない彼女に、坂本はにらむように問いかけます。「お前さぁ、何で勉強してンだ?」。その迫力に気圧されつつも、しらすは答えます。「成績をあげるため…とか…?」。しかし、坂本は「違ぇよ」と即座に否定。「その先を聞いてンだよ」と畳みかけます。
「勉強つーモンはさ。何かを成し遂げる為の手段だろうが」「…まさかお前、やりたいこともねーのに、やりたくもねー勉強頑張ってたのかよ」。きょとんとするしらすに、坂本は大きくため息をつきます。「苦手科目がないヤツは、勉強嫌いのくせに努力家なンだよな」。今のまま無理を続けると、精神を壊すと忠告するのです。まさに図星。しらすは思わず自分の胸を押さえます。
そんなしらすを見た坂本の表情は、ふっと和らぎます。「たまには息抜きしろ」と彼が投げ渡したのは、なんとゲーム機のコントローラーでした。「俺がついてんだ」。成績のことは気にするなと、しらすに優しい言葉を投げかけます。まさに「人見知り専用家庭教師」の面目躍如といったところでしょうか。しらすは思わず「せんせぇッ!!」と声をあげてしまうのでした。
そんなしらすを制するように、坂本はひとこと。「坂もっちゃんだ」。
どこまでもクールに仕事を進める「坂もっちゃん」。その振る舞いに魅せられた人たちが、「我が家にも来て欲しい」、「こういう大人になりたい」といったコメントを寄せました。しらすと同じように、本当はやりたくないけれど、努力してしまう人たちに響いた様子です。
作者の「ぬこー様とほっけ様」は、これ以降2人の関係はどうなるの? と続編を望むコメントに応え、第2話、第3を発表。こちらも勉強するのはいったい誰のためなのか、考えさせられる内容となっています。
※画像提供:ぬこー様とほっけ様
(たちこぎライダー)
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