お腹いっぱいなのにおばあちゃんが食べものを勧めてくる話を描いた漫画『私のおばあちゃん』がジーンときます。作者はWebメディア「Dybe!」のイラストレーター、Dybe!マンの中の人(@dybeman)さんです。
おばあちゃんの家でごはんをごちそうになった女の子愛ちゃんは、おいしかった、満腹だと伝えるのですが、実はダイエット中だったため、少し控えめにして食べていました。おばあちゃんは満腹だという愛ちゃんにりんごやみかん、愛ちゃんの好きなバナナもあるよと勧めます。やさしく断る愛ちゃんですが、今度はぶどうを勧めてくるおばあちゃん。
お腹がいっぱいだと断る愛ちゃんに対し、「いっぱい食べなさい!」と少し強引に勧めてくるおばあちゃん……。愛ちゃんはおばあちゃんの遺影の前にぶどうをお供えしながら、そんなことを思い出していました。すると「あら巨峰じゃない」とお母さんから話しかけられます。愛ちゃんは学生の時に満腹だったのに食べなさいと言われたのを思い出して買ったと話します。
お母さんによるとおばあちゃんは巨峰が大好物だったそうです。おばあちゃんは愛ちゃんが上京してから、いつも東京で不便な思いをしていないか気に掛けていた通り、特に愛ちゃんがあまり食べないので心配していたといいます。
孫がダイエットをしていることを知らないおばあちゃんは食欲がないと思い、自分の好物だったら食べれると思ったんじゃないか、側ににいてやれるうちに何でも食べさせてあげたかったのだろう……「愛はおばあちゃんのかわいい孫やからね」とお母さんは話すのでした。
断っても断ってもぶどうを勧めてきた理由は、ダイエットしているとは知らなかったおばあちゃんが心配してのことだったのかも知れません。ちょっと不器用にも見えるコミュニケーションですが、いつまでたってもおばあちゃんにとって私たちは永遠の孫。きっと知らず知らずのうちに心配をかけていることもあると思います。会えるうちに、話ができるうちに、おばあちゃんとしっかり交流しておきたいですね。
画像提供:Dybe!マンの中の人(@dybeman)さん
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