自身の幼少時の経験から、「子どもにかけてもらったほめ言葉は謙遜せず素直に受け取る」と心掛けるようになったという実話漫画に共感が集まっています。
作者の青鹿ユウ(@buruban)さんは、コミュニケーションが苦手で、気を抜くと変な自虐を言ってしまいがち。でも、娘さんを出産してからは意識的に気を付けて変えていこうと思っていることがあります。それは、子どもが褒められたときに勝手に謙遜したり、貶(おとし)めることなく素直に受け取ること。道ですれ違った人に「かわいい赤ちゃんねぇ」と褒められると、「ありがとうございます」と受け止め、娘さんには「やったね!」「嬉しいね」と話し掛けます。
子どものころ、青鹿さんが褒められると、母親は決まって謙遜して「うちの子出しゃばりなだけでね」「家ではだらしなくて散らかし放題なのよ」と恥ずかしいことや失敗したことを話していました。そのため青鹿さんは「褒められたくない」と思い、さらには大人になって褒められても「自分なんて」と素直に受け止められなくなってしまったのです。
親の謙遜に何一つ良いことはないと悟った青鹿さんは、娘さんがよい言葉を心から受け止めて楽しめるよう、まずは自分がしっかり言葉を受け止めることを気を付けていると結んでいます。
日本には「謙遜」という文化が根付いているので、褒められるとつい「そんなことない」と言ってしまいがち。でも、子どもがせっかく褒めてもらっても、実の親に自分のダメなところを声高に言われてしまったら、傷つかないはずはありませんよね。必要以上に謙遜しないように心掛けたいものです。きっとこんなところから自己肯定感に違いが出てくるのではないでしょうか。
青鹿さんは自身のブログにもこのお話を掲載しており、褒められたときの対応に悩んでいる人に、よく使っている受け答えのバリエーションを紹介しています。
読者からは「親バカと思われてもいいから、私も褒められたら『ありがとうございます』と言うように気をつけます!」「必要に駆られてその場で謙遜したとしても、あとから本人に褒めのフォローしたら良かったな…。今からでも改めよう」「昔のユウさんの場面が、自分と全く同じで泣きそうになってしまいました」など共感する声が寄せられています。
青鹿さんは漫画家として活動しており、Twitterやブログで育児漫画を公開している他、単行本『今日から第二の患者さん がん患者家族のお役立ちマニュアル』を出版しています。
画像提供:青鹿ユウ(@buruban)さん
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