advertisement
2019年11月8日の株式市場で、メルカリ(東証マザーズ)が急落。一時はストップ安(値幅制限の下限)まで売り込まれ、終値でも前日比478円安の2057円と、約19%の大幅下落になりました。値下がり率は全市場で1位でした。
前日に発表した2020年6月期第1四半期(7〜9月)の連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が70億円の赤字、最終損益も71億円の赤字に。赤字幅は前年同期から悪化しています。
フリマアプリ「メルカリ」が堅調なこともあり、売上高(約146億円)は前年同期比で4割近く増収だったものの、スマートフォン決済「メルペイ」の広告宣伝費がかさんだことなどが赤字拡大の要因です。メルカリは赤字は計画通りのものであり、危機的な状況ではないと強調しています。
活発な投資の結果、メルペイのユーザー数は10月16日時点で500万人にまで拡大しています。ただ、ソフトバンクとヤフーの「PayPay」の登録ユーザー数は11月時点で1900万人と独走状態。メルペイへの多額の投資が今後しっかりと実を結ぶのかどうか、気になるところです。
2018年6月に新規上場(IPO)を果たしたメルカリですが、最近は公開価格の3000円を下回る水準で推移しています。8日終値ベースの株式時価総額は約3146億円です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 大戸屋が赤字に転落 メニュー改定不発、サンマ不漁で恒例の定食販売できず
「大戸屋ランチ」ファンが離れたのか……(今は復活しています)。 - もらえるポイント上限は1億! メルペイが友達招待キャンペーン「すすメルペイ」第2弾を開始
めざせポイント長者。 - メルカリ、137億円の赤字 19年6月期、「メルペイ」ユーザー獲得でコストがかさむ
最大70%還元キャンペーンなどもありました。 - メルカリ、鹿島アントラーズの経営権を取得 ブランド強化でユーザー拡大目指す
メルカリがアントラーズの親会社に。 - メルカリ株価が急落 リユースのトレファクとAmazonの連携で競争激化懸念か
リユース市場は広がっていますが……。