幼児誌の付録イメージを覆し続ける『幼稚園』(小学館)。その2020年1月号の付録は吉野家とのコラボによる「ぎゅうどんづくりゲーム」で、さながら吉野家のアルバイト気分になれるクオリティと話題です。
伝票を1枚引いて、そこに書いてあるメニューに従って料理の盛り付けをしていくゲーム。まるで吉野家の店員さんのごとく、あの「早い・安い・うまい」で知られる牛丼を作れます。
本物と同じ46cmのおたまなど細かいディテールにまでこだわったそのデキに、SNSからも「ガチすぎる」「欲しい」「誰が喜ぶのか」との反響があがっています。
シリーズ最長クラスの所要時間
ここからはメイキングです。幼稚園企業コラボ付録シリーズの通例どおり部品はほぼ紙製で、プラスチックなのはおたまの部分くらい。工具などは使わずに作れますが、セロハンテープだけは必要なので用意しておきましょう。
今回は脱落しそうになるほどの難所はありませんが、小さな難所が断続的に続いていく印象。時おり説明書の解釈にも少し時間を要しつつ作業していきました。
またセロハンテープの登場回数が多く、いたるところにテープをペタッとつけていくことになります。あらかじめ小さなサイズに切ったものを机の横に貼っておくと進めやすくなります。
所要時間は過去の幼稚園付録シリーズの中でも最長クラスで、2時間かかってようやく完成。しかし、おなじみの吉野家の牛丼の器や肉ができあがっていくプロセスが楽しく、その経過時間を気にせず作り上げられました。
得体の知れない高揚感が
それでは、その全貌を見てみましょう。
妙にリアル。幼稚園の付録シリーズは15分作ってすぐ完成するといったものではなく、相応の苦労を強いられます。だからこそ、作り上げたときにはそのディテールの細かさも相成って、何物にも代えがたい「達成感」があるのです。
そして今回見どころなのが、このおなべの部分。大量の肉から一定の量をよそう吉野家のキッチンさながらの気分が味わえます。
肉は玉ネギが別パーツになっており、より立体感を持たせるつくりになっているなどの工夫も凝らされています。
遊んでいるとおなじみの吉野家でアルバイトをしているような感覚に。思わず何度もおたまを動かして、牛丼を作ってしまいます。この得体の知れない幸せはなんだ。
無理せず動画で作り方を理解しよう
なお動画での説明も用意されています。説明書の解釈に悩む部分もやや多かったので、「迷ったときはすぐ見る」ぐらいでいたほうがスムーズに進みそうです。
これで吉野家の牛丼の作り方を身につけた子どもたちが15年後、私たちの食べる牛丼を盛り付けてくれるかもしれません。
(辰井裕紀)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 『幼稚園』6月号の付録は牛角コラボの「やきにくリバーシ(オセロ)」 リアル&珍妙なプレー風景に騒然
「焼いた肉」と「焼いていない肉」を白石と黒石に見立てて戦います。 - 品切れ続出『幼稚園』付録の「セブン銀行ATM」を作ってみた お札がニューッと吸い込まれる気持ちよさ
お金がにゅるっと出てくるときめき。 - 『幼稚園』7月号付録が「セブンティーンアイス」自販機 ポチッと出てくるギミックにSNSで「欲しい」の大合唱
見つけたらハッピー、あの自販機が980円で手に入る。 - 幼稚園10月号の付録がまさかの「ガシャポン」 バンダイとコラボして生まれたその完成度を、実際に作って体感
つまみをまわしてカプセルがゴトンと落ちる、あの高揚感が味わえます。 - なにその逆輸入! 『幼稚園』付録「びょんびょんらーめん」、幸楽苑が本当に食べられるメニューに
幸楽苑のラーメンをモデルに作られた模型をモデルにして作られたラーメン。さすがにびょんびょんはしません。