高校生の切り絵作家が制作した、紅葉の葉っぱに秋の句を刻んだ切り絵作品が「ステキ」「雅だ」「素晴らしい」と人気を集めています。発想も技術もすごい。
作者は、高校3年生の金平糖(@wagasiwaumaizo)さん。以前の修学旅行で拾った本物の紅葉の葉っぱに、浅草生まれの文人・久保田万太郎による秋の句「枝々を透きて日の照る紅葉かな」と、さらに紅葉などの模様を切り抜いて表現。後ろから黄昏時の柔らかな光を受けて際立つきれいな葉の赤色に、繊細な文字が浮かび上がる、ユニークで情緒豊かな作品が完成しています。文字の細かさと美しさにびっくり……!
そんな秋の落ち葉をステキに生かした作品は2018年11月に公開され、今回あらためて投稿したところ「すごい!」と驚く声が寄せられ話題に。また金平糖さんは制作した当時を振り返り、「こんな綺麗な紅葉が手に入ったのが奇跡だし、京都から東京まで保ったのも奇跡」「切る時もすぐ萎れるから15分毎に水につけなくちゃいけなくて大変だった…」と、もう1度同じものは作れないかもしれないとツイート。そういった意味でも思い入れの深い作品となっているようです。
金平糖さんはさまざまな切り絵作品を制作・公開しており、昨年には「薄く色づき始めた紅葉」をモチーフにした作品、最近では「氷の張った湖で羽を広げる白鳥」を周囲の輝きまで表現した作品を制作。その他にも多くの花や蝶など、それぞれで見せ方も変えたこだわりの作品を見ることができます。
ちなみに現在は受験に集中するため活動休止中ですが、3月から再び新作を作る予定とのことで、気になった方はTwitterをフォローするといいでしょう。また作品はハンドメイドマーケット「minne」でも公開中です(受注は一時停止中)。
画像提供:金平糖(@wagasiwaumaizo)さん
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