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帰国の3人から新型コロナウイルスを検出 厚労省、人から人への感染を認定
29日に政府のチャーター便で帰国した3人から新型コロナウイルスを検出。うち2人は無症状病原体保有者と確認。
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厚生労働省は1月30日、中国・武漢市を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスに関連して、29日に政府のチャーター便で帰国した日本人のうち3人に陽性反応があったと国立感染症研究所からの報告を明らかにした。
発熱の症状が見られた50歳の男性のほか、現在は症状のない40歳代男性と50歳代の女性からも国立国際医療研究センターの検査で同ウイルスの陽性反応が出たとのこと。いわゆる無症状病原体保有者が確認された初めてのケース。濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を実施するとしている。
なお、チャーター便により帰国したのち、医療機関へ搬送された5人については全員陰性との報告もあった。
同省は、新型コロナウイルス感染症は、現時点で「ヒトからヒトへ」の感染が認められるも、広く流行が認められている状況ではなく、過剰に心配することなく季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策に努めるよう呼び掛けている。
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患者本人は症状が軽快して1月15日に退院しているとのこと。