ゲームの国際戦で高校生が海を越え、時に人力でTASを超え ひたすら最速クリアを目指す“RTA(リアルタイムアタック)の歩き方”(3/3 ページ)
国内最大規模のRTAイベント「RTA in Japan」の主催者・もかさんに、RTAの楽しみ方を伺いました。
RTAの歩き方
―― 今、RTAではどんなタイトルが人気なんですか?
世界的に人気のタイトルなら「Speedrun.com」を見れば……「most active」でタイトルをソートすると「マリオ」が2番、3番。やっぱり人気ですね。
―― 4番目にはカナダのインディーゲーム「Celeste」が入ってますね。Switchなどにも移植されているPCゲー
日本はファミコンから始まる家庭用ゲーム機に触れてきた歴史があって、RTAでもコンシューマーゲームが人気なんですけど、ヨーロッパなんかだとPCの方が強いんですよね。
PCのゲームは移り変わりが早いものの、何かしら定期的に流行っていますね。昔「Portal」、今「Celeste」、それから一時期「Undertale」。
―― 日本で盛り上がっているタイトルを探したいときは、どこを見ればいいですか?
「RTA in Japan」のスタッフが「RTA生放送中!」というWebサイトを作っていて、そこを見れば国内のRTA生配信をリアルタイムで一覧できます。国内だと「ドラクエ」が人気ですね。
―― こんなにタイトルが多いとどれを見たらいいか迷ってしまうんですが、「RTAを初めて見る人が最初に視聴するならコレ」というのはありますか?
取りあえず、自分が昔好きだったゲームタイトルで探すのが良いと思います。たぶん出てくるんじゃないかと。
―― なるほど、数が多いとそういうことが可能なんですね
そうですね。きっと、そのタイトルの思い出を壊さんばかりの勢いでクリアされているはずです。
僕もそういう経験をへて、RTAをするようになりました。『ファミ通』のやりこみ特集を見たら、30時間くらいかけて遊ぶものだと思っていた『ヴァルキリープロファイル』が、3時間足らずで最終セーブポイントまで行っている人がいて。
当時は情報が少なくて、ゲームのスクリーンショット1枚に「この記録はすごい! 5000ガバス贈呈!」くらいしか書かれていなかったんですが、「どうしたらそんな記録が出るんだろう」と分からないながらも頑張っていましたね。
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