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赤地に白い十字とハートが描かれた「ヘルプマーク」について解説した動画が、YouTubeで公開されました。
映像はストーリーに沿って展開。初めて「ヘルプマーク」に気付いた主人公の視点から、その意味や成り立ちを分かりやすく学べます。
ヘルプマーク - サポートの第一歩は知ることから
「ヘルプマーク」は、手助けや配慮が必要であるにもかかわらず、外見からは分かりにくい人が付けるマーク。義足、人工関節、内部障害、難病、妊娠初期などさまざまな事情を抱えた人が利用しています。
考案者は前東京都議会議員の山加朱美さん。自身も人工股関節を使用しており、困ることが多かったため、シンボルになるマークを提案したということです。
ヘルプマークを付けた人に対して心掛けたいことは次の3点。健康に見えても疲れやすい、突発的なトラブルに対応しにくい、自力での避難が難しいなどの事情に配慮することが肝要です。
- 電車やバスで席を譲る
- 困っている人を見かけたら声を掛ける
- 災害の発生時には安全に避難するための手助けをする
直接的な手助け以外にも、マークの意味を知らない周囲の人に伝えることもサポートになります。
映像は白・黒・赤の3色のみで構成されており、配色やイラストがシンプルな分、大切な情報がすっと頭に入ってきます。ヘルプマークや登場人物のアイコンを人の手で操作する演出は、紙芝居やトランプの手品を見ているようで飽きさせません。
手掛けたのは、東京都内の映像制作会社・simpleshow Japan。英語版も用意されており、Webサイトなどでの紹介も可能です。
ヘルプマークについて更に詳しく知りたい場合は、東京都福祉保健局のサイトが参考になります。
【英語版】Japan's HelpMark - Helping starts with knowing it
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