「あれは日本の……!? 何だか見覚えがある」 NY市地下鉄で活躍するベテラン救援列車の珍シーンにグッときた(1/2 ページ)
おおお、東急や南海の兄弟車両が活躍していました。
ベテランたちが助けに行くぞー。ニューヨーク市地下鉄を走った、歴史ある車両たちによる救援列車の走行シーンが珍しく面白い光景で思わず見入ってしまいます。
それがDj Hammers氏が公開した、故障したごみ運搬列車「Garbage Train」を救援するための列車の様子。Garbage Trainは駅で発生するごみを回収する列車で、普段は深夜に運行しています。
「あれ、何だか見覚えがある」救援列車に日本っぽい(?)車両
救援列車は4両編成。赤色のR33WF形、R32形の2両、Garbage Train専用車両のR134形で構成しています。
先頭のR33WF形は、1964年のニューヨーク万博に合わせて登場しました。2003年に現役を引退していますが、Garbage Trainなどの事業用列車用として現存しています。「レッドバード(Redbird)」の愛称で親しまれた当時の赤胴色の塗装はそのままです。
2両のR32形も1964年に登場した車両です。ニューヨーク市地下鉄で初となったステンレス製の車体が特徴です。R32形の製造メーカーであるバッド社は、ステンレス車両の先駆けとして知られ、日本の東急車輛とステンレス車両のライセンス提携をしています。側面を見ると、どことなく日本の車両に似ている気がします。
R134形は1994年に登場した事業用車両です。旅客輸送を行わないため、側面に窓がありません。製造メーカーは日本の川崎重工です。この動画では、救援列車の1両と、Garbage Trainで運行中に故障した3両が登場します。
動画には「子どものころにみた車両で懐かしい」と古い車両を懐かしむものから、「R33WF形の警笛の音が良い」というマニアックなものまで、この普段見られない光景に「お!」と反応したファンも多かったことが伺えます。
ちなみに日本の鉄道でも、故障により自力走行できなくなった車両を他の車両が救援に向かい連結して運ぶことがあります(関連記事)。そんな連結訓練も絶えず実施しているそうです。車両故障がないことこそが望ましいですが、万が一の備えも徹底していて頼もしいですね!
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