病原体と戦う「ヒーリングっどプリキュア」が伝えたい　「絶対に諦めない心」：サラリーマン、プリキュアを語る（3/3 ページ）

プリキュア再開の日まで、お家でゆっくり過ごします。

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力を合わせることの大切さ

　また第12話では、前に助けたレメントさんが力を貸してくれたり、弱って生きる気力が失われつつあるエレメントさんをプリキュアが励ます場面も描かれました。

プリキュアだけではなく、たくさんのキャラに焦点が当たります

　「ヒーリングっどプリキュア」では、プリキュアという助ける側の意志だけではなく、助かりたいという患者の意志、そして助けてほしいと願う家族や友人の協力。それら全員の思いが描かれます。

　それらの思いが重なって、みんなの諦めない心がプリキュアに奇跡をもたらすのです。

　偶然にも2020年の現実と重なってしまった「ヒーリングっどプリキュア」。

　しかし、リアルとアニメーションは明確に区別するべきで「ヒーリングっどプリキュア」で描かれる内容と現実を安易に結び付けるべきではないことは言うまでもありません。

　プリキュアは子ども向けアニメーションとして最大限子どもたちを楽しませ勇気付ける存在であるべきだと自分は思います。

　ただ、そこで描かれるビョーゲンズの設定はうまく病原体の性質を表していますし、みんなで力を合わせてビョーゲンズと戦う3人のプリキュアの「決して諦めない姿」は、現実世界で病魔と闘っている子どもたちに希望と勇気を与え続けているのではないでしょうか。

　2020年4月12日放送分から、番組の最後にプリキュアから「手洗い、うがいをしよう」というメッセージも放送されています。

キュアフォンテーヌ（左）とペギタン（右）

　「プリキュアからのおねがい」と題され、「まいにち　こまめに　てあらい・うがいをちゃんとしよう！」というテロップと共に、プリキュアが子どもたちへ伝えます。

みんな～！見てくれてありがとう！
みんなは　お外から帰ったら　てあらい・うがい　やってるよね！
ちゃんと、まいにちやるのが大切よ
あたしたちとのお約束！
それじゃ　またね～！

　同じニチアサの仮面ライダー、戦隊シリーズでも同様に子どもたちへの手洗いうがいのメッセージが放送され、子どもたちへの啓もう活動をしています。

　どんなに大人が言うよりも「ヒーリングっどプリキュア」「仮面ライダーゼロワン」「魔進戦隊キラメイジャー」からの「手洗い、うがいをしよう」というメッセージは、きっと子どもたちに届きます。

　それはプリキュア、ライダー、戦隊がずっと子どもたちのヒーローであり続けてくれたからこそ得られる信頼です。まさに子どもたちに勇気を与えるヒーローの役割はここにあるのだと思います。

ニャトラン（左）とキュアスパークル（右）

　2020年4月26日放送分から、新型コロナウイルスの影響により「ヒーリングっどプリキュア」は放送延期となりました（延期中は厳選したお話が再放送される予定です）。

　しかし、それは決してプリキュアが負けたわけではありません。今、大切なものを守るためプリキュアは必死に戦っているのです。だからこそ僕たちも自分のできることをやり、家の中から心のミラクルライトを振って応援しましょう。

　「絶対に諦めない」

　それがプリキュアたちからのメッセージなのだから。

「ヒーリングっどプリキュア」
毎週日曜8時30分より
ABC・テレビ朝日系列にて放送中
(C)ABC-A・東映アニメーション