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「ゾーン30」と書かれた道路標識や路面標示をご存じですか?
実は、身近な住宅街などの生活道路にある標示です。時速30キロや30メートルの距離のような「30」に関連するものとか、道路に書いてあるナントカゾーン……といえば「スクールゾーン?」などと想像できるかもしれませんが、一体何のためにあるのか・何を示しているのかを知らない人、もしかして見た記憶がない人もいるかもしれません。
大切な標識、表示なので、この機会にあらためて理解しましょう。
ゾーン30は「住宅エリア全体を対象に速度規制」する交通安全施策の1つ
ゾーン30は「生活安全道路」における歩行者や自転車の交通安全施策として、2011年9月から整備されました。
幹線道路で囲まれた住宅エリアを区域(ゾーン)単位で定め、その中の生活道路を時速30キロで速度規制します。目的は「ゾーン内におけるクルマの速度や通り抜けを抑制することで、その地域の人がクルマから脅かされることなく安心して生活できる区域をつくること」(警視庁「ゾーン30」説明サイトより)です。
一般的な交通安全対策の多くは、道路(線)と交差点(点)の問題を解消するために行われます。これに対してゾーン30は「指定した住宅エリア全体」を対象に交通規制や安全対策を実施します。
対象エリアの入口には「ゾーン30」であることを示す道路標識と路面標示を設置します。地域によって標識や路面標示の図柄に違いがあります。
同時に「区域ここから」とある30キロの速度制限標識も設置されます。歩行者が増える生活道路に入ったドライバーが見落とすことのないよう、二重三重に「ゾーンに入ったこと」を告知しています。
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この標識はえーっと……。