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ヤマハミュージックジャパンは新日本空調の協力のもと、“息を吹き込む楽器”を演奏した際に放出される飛沫の可視化実験を行いました。楽器演奏時に飛び散る水滴の量や距離を、新型コロナウイルス感染経路の1つとされる「くしゃみ」や「発声」と比較しています。
実験に用いられた楽器はフルート、アルトサクソフォン、トランペット、ソプラノリコーダー、鍵盤ハーモニカの5種類。このうちフルートとトランペットにて、飛沫が放出される可能性が観測されました。
フルートではタンギング時に口元から少量の飛沫が観測。飛距離は長い時で50センチ〜100センチ。これは「やや強めの発声」で飛び散る飛沫と同程度の距離です。横方向にも50センチ未満の広がりが確認されました。
トランペットの場合、通常の演奏は問題ありませんでしたが、マウスピースだけ吹いた際に発生と同等以上の飛沫が観測されました。飛距離は1メートルを超えることもあり、「くしゃみ」ほどではないものの、飛沫を拡散させてしまう可能性があります。
また、トランペットやリコーダーの手入れとして行う「水抜き」でも飛沫が飛ぶ可能性が観測されました。
ヤマハミュージックジャパンは今回の結果を踏まえた具体的な対策案も考察しています。手洗い・手指消毒・3密を避けるなど基本的な対策を徹底するとともに、水抜きはタオルやハンカチで飛沫が出る部分を覆うか、ウォーターシートに近いところで行う必要があると指摘。マウスピースのみの練習については、飛沫を拡散させないための方法を専門家と検討していく必要があると述べています。
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