ハリウッドで三指に入る老舗スタジオ、ユニバーサル・ピクチャーズ(ユニバーサル映画)が、「E.T.」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなど同スタジオの名作映像の数々を紡いだ特別映像「リターン・トゥ・シネマ」を制作。日本では、7月17日から全国劇場(一部劇場を除く)で上映されます。映画館いきたい。
この取り組みは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で休館や閉鎖、地域によってはいまだに再開に至っていない映画館が多数存在している状況下で、「映画館だからこそ体験できる感動と興奮を思い出して、再び劇場へ戻って来て欲しい」との思いから、同スタジオが世に送り出した数々の名作の映像を紡いだ「リターン・トゥ・シネマ」を制作、上映するというもの。
同スタジオの象徴ともいえる「E.T.」(1982年)の名シーンに始まり、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「ミニオンズ」「トロールズ」「透明人間」「ドクター・ドリトル」「ジュラシック・ワールド」「ワイルド・スピード」など新旧さまざまな作品をちりばめながら、ラストは再び「E.T.」の映像とともに、映画と「これからも一緒に」のメッセージを届けています。
同映像は、英国や韓国、オーストラリアなど既に劇場が再開している地域で限定的に上映されていますが、今後は状況に応じて順次、全世界の劇場で上映するとしています。
米国でも7月から、人数制限やマスク着用を義務付けた上で、映画館の再開に向け動き出していますが、AMC、リーガル、シネマークなど大手映画チェーンは再開に慎重な姿勢を崩していません。また、NBCユニバーサルが7月のサービスインを予定していたストリーミングサービス「Peacock」の存在や、新型コロナで劇場興行が低迷する中、劇場公開中だった一部配給作品をオンデマンド配信し、AMCと摩擦が生じていることなどが報じられています。今回のような取り組みを通じて、劇場で映画を見るという体験の価値も変わらず訴求していきたいのだとみられます。
なお、日本国内では、「リターン・トゥ・シネマ」の上映に加え、映画業界全体で取り組む「映画館に行こう!」キャンペーン2020も展開中です。
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レンタル配信で、価格は19.99ドル(約2100円)。