東京メトロ有楽町線・副都心線の新型車「17000系」お披露目 何がすごい? どこが変わった? 早速見てきました(2/3 ページ)
2021年2月から有楽町線・副都心線で活躍しますよ〜。
やさしい「使いやすさ」「安心」の工夫もいろいろ
ドア上部には17型ワイドの案内情報表示ディスプレイを2画面搭載し、多言語案内にも対応。セキュリティカメラも1両につき4台設置し、車内の安心・安全性を高めています。
E235系などのように、シート上にもデジタル広告用ディスプレイが何枚も並ぶハイテク感や先進感はないかもしれませんが、落ち着いた印象でこちらも安心して乗れます。
床面の高さは1140ミリ(10000系と同じ)。7000系と比べて60ミリ低くなります。新たにドアの下部をホーム側へ約10度傾斜させた構造を採用し、車両とホームの段差がより少なくなります。
また、全ての車両に車いすやベビーカー、大きな手荷物のある乗客に配慮したフリースペースを設けます。併せてフリースペース付近のドアは、ドアレールに切り欠きを設けたひと工夫も。
この切り欠きは日比谷線の「13000系」から導入したもので、ベビーカーなどの車輪を浮かせることなく通過できるようになっています。
裏で働く安全運行のためのシステムはハイテクで最先端です。東京メトロ丸ノ内線で2019年2月にデビューした「2000系」(関連記事)と同様に、17000系にも三菱電機製の「車両情報監視・分析システム(TIMA)」を搭載します。
TIMAは走行中の車両機器の動作状況を指令所や車両基地でリアルタイムに確認し、万一時の故障発生時にも迅速な対応が可能。また蓄積したデータにより故障率の低減にもつなげます。
10000系の導入以来、約14年ぶりの新型車両となる有楽町線・副都心線の17000系は、2020年9月から乗務員訓練、10月から日中の時間帯で試運転を開始し、以後2021年4月までに10両編成60両を、2022年度内に8両編成120両を搬入する計画です。
そして、営業運転開始は2021年2月。登場が楽しみです。
(大泉勝彦)
フォトギャラリー
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「ハチ公が救い」「ダンジョンマップ更新」 東急、東京メトロ「渋谷駅」出入口番号が11月から変更に Twitterには悲鳴
番号で覚えていた人は覚え直し……? 大まかな行き先から出入口を連想しやすくなるというメリットも。 - 「東京に導く、夢の鉄道」 埼玉の女子高生3人組が電車で池袋に行く漫画に癒やされる 「あるある」「懐かしい」と共感の声
確かに初めての池袋駅は迷うよね……! - 「鉄道会社は鉄ヲタを採用しない」という都市伝説は本当か 鉄オタ学生がガチ鉄道事業者と模擬面接に挑む
ともあれ、みんなよくがんばったー。 - もしも戦前の鉄道敷設計画がすべて実現していたら? 緻密に再現した地図の制作者に話を聞いた
もし計画通りになっていたら、日本全国どこでも鉄道で行けたのか……。 - 7月1日デビュー! 東海道新幹線の新型車「N700S」何がすごい? さっそく乗ってきました
写真たくさんでスパスパッと解説します。「N700Sに狙って乗る方法」も紹介……!