若者向けの商品やサービスの企画・コンサルティングなどを行うネオレアが、Z世代の情報収集の方法についてのアンケートを行いました。調査からは、中学生・高校生・大学生の多くがInstagram、25歳以下の社会人はTwitterを中心に情報取集をしていることが明らかになっています。
アンケートの対象となったのは全国の中学生・高校生・大学生・25歳以下の社会人(以下、U-25社会人)173人。
まず「情報収集をするときにどの媒体を使用する割合が多いか」と質問をしたところ、中学生・高校生・大学生ではInstagramの割合が最も高くなりました(中学生26%、高校生26%、大学生32%)。社会人が情報収集に使う媒体はTwitterが最も多く33%、Instagramは次いで27%となっています。
テレビは、中学生の21%が情報収集に使用しているものの、大学生とU-25社会人では使用しているのは1桁という結果になりました。親世代との同居の有無なのか、生活様式や年代による好みのちがいなのか原因が気になるところです。
また、中高生の10%しか情報収集の手段としていない口コミは、大学生とU-25社会人では3番目にランクインするといった年代による違いも見られます。全体では、25%以上がInstagramを使うという、すべての年代で共通する傾向も見られました。
Instagram、若者はどう使う?
どの年代でも4分の1以上が情報収集に使うInstagram。ファッションやグルメ情報を見るための媒体と思われがちですが、調査の結果、中学生や高校生は勉強情報、大学生は就活情報などを得るために使用していることが明らかになりました。
調べたい言葉をハッシュタグ検索して、一般的なウェブと似たような形で使うほか、 発見タブに表示されるコンテンツの中から役に立ちそうなものを選んでいるようです。
こうした流れを受け、Instagramでは、画像だけではなく文字情報が追加された、雑誌の紙面のように情報量が多い投稿がトレンドに。商品紹介の投稿や、「○○のやり方」といったHow to系の投稿が増えています。
気になる情報を発信するユーザーを見つけた時は、すぐにフォローせず、保存機能を使い「とりあえず保存」する若者が多数派だということも明らかになっています。
このことからは、フォローやいいねなど、他人から見えるアクションは一旦留保する、SNSで慎重にふるまう若者の姿がうかがえます。
Instagramには、画面上にたくさん表示される投稿の中から、自分が求める情報を直感的に見つけられる特徴があります。
多くの情報が溢れる今、若者にとってInstagramは、なるべく少ない負担で必要なものを見つけやすい媒体なのかもしれません。
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