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占いサイトのトラブル増加 無料のはずが「宝くじが当たる」などと称し多額の鑑定料を要求

無料なのは最初だけで、鑑定に必要だとして有料のやりとりを求めてきます。

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 無料のつもりで占いサイトやアプリに登録したら、「あなたはすばらしい金運を持っている」「良縁に恵まれる」などと言われ、占い師や鑑定士に高額の支払いをしてしまった――。近年こうしたトラブルが増加しているとして、国民生活センターが注意喚起しています。


占いトラブル PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)には毎年1000件以上の相談が寄せられている

占いトラブル 2016年度以降の相談者の総計。40代以降の女性が大半を占める

 同センターの資料によると、当事者の約8割が女性で、年代別では40〜50代が多数。ある50代の女性は、占いサイトの体験ページに名前や生年月日を登録したところ、金運専門の“鑑定士A”から「鑑定チケットを1000円で発行する」とのメッセージが届いたといいます。

 チケット代を支払ってやりとりすると、鑑定士Aは「一攫千金の“鑑定士B”が1週間日本にいるので紹介したい」「Bは選ばれし者のみを鑑定し、必ず宝くじの高額当選に導く」などと誘導。当選番号を導き出すために必要だからと、有料のメッセージを送るよう指示された女性は、その料金や鑑定料として50万円以上を支払ったものの、明確な結果がいつまでも得られなかったということです。

 ほかには、「無料鑑定で3つの“徳”を授けてもらえるはずが、無料期間内に最後の1つを授かることができず、高額なお金を支払ってしまった」「電話の占いで無料時間分だけ利用するつもりが、占い師が話を止めないせいで有料分に達し、高額な料金が発生した」といった事例も。支払い金額の多くは10万円以上で、高額なケースでは500万円以上にも及びます。


占いトラブル 支払いが発生した2500件の内訳。過半数が10万円以上を支払わされている

 同センターは相談事例の問題点として、「無料で利用するつもりが有料のやりとりに誘導されている」「数字や記号、特定の言葉等を延々と送信させられて支払いが高額になっている」と説明。「無料の占いだからと気軽に個人情報を入力しない」「占い師や鑑定士を名乗る者からメッセージが届いても安易に返信しない」など注意を呼びかけています。

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