――第2シリーズのラストに「ありがとうございました。また会う日まで。」とテロップが出ましたが、本当にこの作品と「また会う日」が訪れたことに、感慨深いファンも多いと思います。新シリーズと映画のオファーが来たときは、どう感じましたか?
松居 メインキャスト4人をはじめ関係者の皆さん、いろいろ考えたり悩んだりしたと思うんですよ。僕自身もそうで、2をああいう形でなんとか形にして、「次はないね」というか「バイプレイヤーズ」はそもそも楽しくて、面白いドラマだから、それをなんとか“守りきった”感じでしたし。「座長である漣さん率いる『バイプレイヤーズ』はもう成立しないんじゃないか?」と、考えられないというか、最初はやらないつもりだったんです。
一方で、漣さんが「映画にしたい」と言っていたことや、「第2シリーズを “納めた”形で終わらせていいのだろうか?」「だからこそやるべきでは?」と迷っていた部分もあった中で、プロデューサー陣の熱意で映画化が決まり、テレ東さんから新シリーズのお話もいただいて、メインキャストの方々も気に掛けてくださって「やるんなら、やらねば」と。
――その「やらねば」と思った背景というか、松居監督にとって「バイプレイヤーズ」はどんな存在なのでしょう?
松居 まず仕事ではないんですよ。かといって、面白いものを作るための創作というのとも違って……使命感ですかね。
シリーズの最初は「この人たちと仕事を一緒にできる! どういうふうにやろう」とかって、現場での瞬間瞬間の反応・反射とかで、セッションみたいにやっていました。それが第2シリーズのときに漣さんから「僕ら勝手に芝居してるんで、松居さん好きなように撮ってくださいね」って言われて、その日の夜中に……。なので、僕はもう一生、この仕事を辞められなくなってしまったなって。
勝手に背負ったんですけど、「バイプレイヤーズやりますよ」ってなったらもう僕は、楽しくて、ちょっと苦かったり、ワチャワチャしたりする……それでかわいく見える「『バイプレイヤーズ』という魂を守らねば」という使命ですね。
――「バイプレイヤーズ」という作品にとって、やっぱり大杉漣さんの存在は大きいですよね。今回キャスト・スタッフの皆さんが、撮影中にその存在を感じる部分はありましたか?
松居 ありました。いたんじゃないですかね。僕らは「なんか見てたよね」とか、メインのメンバー4人で撮っているときとかは「いましたね」と話したり、このシーンどうしようか? どう演出しようか? って時は「漣さんだったら、こういうシーンにするんじゃないかな」とスタッフ同士で話したり、座長として僕らの中には常にいた気がしますね。
漣さんは現場にいた……というか、うん。まぁ、出てもいますからね。ただ、どう出ているかは内緒です(笑)。
――それ、つながっていない衣装とか、髪形よりも気になるじゃないですか!(笑)でも、そこもお楽しみってことですね。
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