村からいけにえとして竜神の“貢物”にされた1人の娘を描いた和風ファンタジー漫画が、多くの読者の涙を誘っています。読後、いろんな感情が湧き出してきて止まらなくなるかもしれません。
日中からゴロゴロして過ごす竜神。ある日、使いの犬と狐から、いつも無礼な態度の村から貢物があったと知らせを受けます。受け取り拒否した方がよさそうながら放置も問題がありそうというその貢物は、1人の幼い娘でした。
ちゃんと状況が分かっていないと思われる娘は、ちょこんと正座したまま「りゅうじんさまにおつかえするよういわれてまいりました。どうぞにるなりやくなりしてください!」と教えられた通りと思われる言葉を発します。頭を抱えた龍神は犬と狐に「返してきなさい」と命じますが、「聞けばこの子は両親とも亡くなっておりこのまま無礼な村に返したらボコボコにされる」と悲しそうな表情を浮かべます。
どうやら村はこの娘をいけにえにするので雨を降らせてほしいということのようで、「三日三晩豪雨降らせてやろうか」とキレる竜神。仕方ないので娘はしばらく置いておき、その内どこかへ返すことにするのでした。
その日から、竜神のもとで自由に過ごす娘。月日はたち、あっという間に時間で大人へと成長していきます。頃合いと見た竜神は娘によもぎ餅を作るよう命じると、桜が見頃なので共として犬を連れて足を伸ばしてくるよう言い渡します。
言葉の意味を悟った娘は、犬とともに桜の咲く人里へ。咲き誇る桜を見ながら涙を流す娘に声を掛けたのは……この先は、ぜひ実際に読んでみてください。
この漫画を公開したのは、越田うめさん(@umezu60)。普段からさまざまな漫画を投稿しています。
画像提供:越田うめさん(@umezu60)
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